スィルニキ~ロシア版お焼き~
以前にも書いたかもしれませんが、まーさんは息子と共に「21か国語で話そう」というクラブに所属しております。
毎週火曜と金曜の夜、このクラブにて、多言語ゲームやダンス、CDに合わせての多言語発話、国際交流話のシェアなどを行います。それこそ老若男女、赤ちゃんからお年寄りまで様々な立場・年齢の人々が集まり、オープンハートで楽しい時を過ごします。
当クラブには、他国へのホームステイプログラムもあり(逆に、他国からのホームステイ受け入れプログラムもあります)、大人も子供も様々な国にホームステイに出かけていきます。
今週の日曜日、今夏ロシアに2週間ホームステイした男の子(小6)の体験談を、少人数のメンバーで聴かせてもらう機会がありました。
そのお話、とてもとても面白かったです。
その子・K君は、スポーツが得意で活発な子ですが、普段は寡黙で、多くを語ることをしません。しかし、彼の撮って来たホームステイ中の写真の見つつ「これはどこ?」「これは誰?」「何を食べたの?」などと質問をしていくと、ゆっくりとかみしめるように、とつとつと思い出を語ってくれたのでした。それは、ホストファミリーとの楽しい思い出、おじいちゃんとの温かいエピソード、時にはハプニングなど、様々な経験と思いが詰まった、素敵なお話でした。
で、ここからが本題です(前置き長い・・・汗)
K君のお話の中で、「ステイ中食べたもので、美味しかったもの・あまり美味しくなかったもの」の話題になった時です。
美味しかったものは「ママが作ってくれたグリルチキン」とのことでしたが、「美味しくなかったものは?」と尋ねた時、彼は「名前が分からないけど、小さなパンケーキのようなもので、食感がぶつぶつ、ちょっと酸っぱい」という食べ物を挙げました。
写真も撮ってあったので見せてもらうと、確かに小さなパンケーキのようです。見た目はとても美味しそうなのですが・・・とにかくそのぶつぶつした食感が、K君には馴染めなかったそうです。「ぶつぶつ」って何が入ってるんだろう、気になる・・・一体この料理は何という名前なのだろう・・
気になり出すと止まらなくなるまーさん、その場でスマホ検索いたしました。すると、クックパッドで、彼の撮ってきた写真と全く同じ形状の食べ物が見つかりました。
その名は「スィルニキ」
クックパッドの説明では「ロシアでポピュラーなカッテージチーズのパンケーキ」とありました。日本のお焼きに似ているとも。
確かに見た目はお焼きっぽいですね。
そうか、ロシア版お焼きか~~。
材料は、
・カッテージチーズ
・とき卵
・ハチミツor砂糖
・プレーンヨーグルト
・小麦粉
・塩
・レモン汁
で、水切りしたカッテージチーズとその他の材料を混ぜて、多めの油で小さなパンケーキのようにして焼くとのことでした。
それにしても、どんな味なのだろう、スィルニキ。気になる・・・
K君が苦手だったその味を、どうしても味わってみたくなり(変)、ついに材料を購入して作ってみることにしました。
それがこちら。

どうですか。
まさにロシア版お焼きですね。見た目は結構、美味しそうじゃないですか??
で、出来上がったものをさっそく試食^^
お? お~~?? 不味くないよ!
味は、材料一つ一つが口の中に広がる感じです。
チーズ、ヨーグルト、レモン、ハチミツ、塩。それらが混じり合わずにふわっと一度に味わえます。
しかし、油をたくさん使っているのと、チーズが大量に入ってるため、胃がもたれてしまって、たくさんは食べられませんでした。件のK君も、ママチカに「イショ~(もっとどうぞ)」と勧められ、できる限り頑張って食べたそうですが、2枚だけ残してしまったとのことです(美味しくないと思ったのに、よくそこまで頑張って食べたなあ、エライ!!)
この日まーさんが作った「スィルニキ」は、冒頭で紹介したクラブの集まりに持っていき(ちょうど火曜日でした)、K君のお話をメンバーとシェアした後、
「では、その”美味しくない“というスィルニキですが、実際に作ってみました~~」
と言って取り出すと、皆わ~~っと言って次々に試食していました(勇気あるなあ・・・)しかし、意外と評判は良かったです。ロシアでは苦手だったというK君も、まーさんのスィルニキを食べてみて、「これは美味しい」と言ってくれました(^^ゞ
◇
ホームステイ。
これは普通の旅行では味わえない、密度の濃い人間関係を築ける貴重な体験です。密度の濃い分、楽しいこともつらいこともたくさんあるでしょう。特に子供達にとっては、家族から離れ、言葉の通じない異国の家族に一人お世話になることは、計り知れない不安を伴う経験だと思います。そんな中で、様々なハプニングにも負けずホームステイをやり遂げてきた彼らは、出発前に比べ、皆一様にキラキラ輝いて、自信に満ち、一回り大きくなって帰ってきます。その変化には、本当にいつも驚かされます。
◇
話は少々飛躍しますが、まーさんの理想について。
それこそ机上の空論かもしれませんが、世界中のあらゆる人間が、人種・性別・年齢等の枠を超え、ナマの人間同士として付き合っていける環境が、少しずつでも広がっていくことにあります。もちろん生活環境の違い(生活格差も含めて)や信条の違い、政治的文化的対立、その他ありとあらゆる難問が山積していることも十分承知の上です。ここで取り上げたホームステイにしても、ごく一部の人間(ある程度の生活レベルが確保されている家庭)に許された経験であることは、間違いのないことです。
そんな様々な矛盾や疑問はありますが、少なくとも、今自分がいる環境において、地球人として日本人として何が出来るのか。あらゆる人々に心を開いて対峙するにはどうしたらよいか。また話は広がりますが、人間だけではなく、地球上のあらゆる存在(生物・無生物)との共生には何が必要なのか。
まーさんは、そんなことをいつも、心に抱いて生きていたいのであります。
ロシアの「スィルニキ」。
訪れたことのない異国とその人々の生活に思いを馳せる、ステキなきっかけとなりました。

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毎週火曜と金曜の夜、このクラブにて、多言語ゲームやダンス、CDに合わせての多言語発話、国際交流話のシェアなどを行います。それこそ老若男女、赤ちゃんからお年寄りまで様々な立場・年齢の人々が集まり、オープンハートで楽しい時を過ごします。
当クラブには、他国へのホームステイプログラムもあり(逆に、他国からのホームステイ受け入れプログラムもあります)、大人も子供も様々な国にホームステイに出かけていきます。
今週の日曜日、今夏ロシアに2週間ホームステイした男の子(小6)の体験談を、少人数のメンバーで聴かせてもらう機会がありました。
そのお話、とてもとても面白かったです。
その子・K君は、スポーツが得意で活発な子ですが、普段は寡黙で、多くを語ることをしません。しかし、彼の撮って来たホームステイ中の写真の見つつ「これはどこ?」「これは誰?」「何を食べたの?」などと質問をしていくと、ゆっくりとかみしめるように、とつとつと思い出を語ってくれたのでした。それは、ホストファミリーとの楽しい思い出、おじいちゃんとの温かいエピソード、時にはハプニングなど、様々な経験と思いが詰まった、素敵なお話でした。
で、ここからが本題です(前置き長い・・・汗)
K君のお話の中で、「ステイ中食べたもので、美味しかったもの・あまり美味しくなかったもの」の話題になった時です。
美味しかったものは「ママが作ってくれたグリルチキン」とのことでしたが、「美味しくなかったものは?」と尋ねた時、彼は「名前が分からないけど、小さなパンケーキのようなもので、食感がぶつぶつ、ちょっと酸っぱい」という食べ物を挙げました。
写真も撮ってあったので見せてもらうと、確かに小さなパンケーキのようです。見た目はとても美味しそうなのですが・・・とにかくそのぶつぶつした食感が、K君には馴染めなかったそうです。「ぶつぶつ」って何が入ってるんだろう、気になる・・・一体この料理は何という名前なのだろう・・
気になり出すと止まらなくなるまーさん、その場でスマホ検索いたしました。すると、クックパッドで、彼の撮ってきた写真と全く同じ形状の食べ物が見つかりました。
その名は「スィルニキ」
クックパッドの説明では「ロシアでポピュラーなカッテージチーズのパンケーキ」とありました。日本のお焼きに似ているとも。
確かに見た目はお焼きっぽいですね。
そうか、ロシア版お焼きか~~。
材料は、
・カッテージチーズ
・とき卵
・ハチミツor砂糖
・プレーンヨーグルト
・小麦粉
・塩
・レモン汁
で、水切りしたカッテージチーズとその他の材料を混ぜて、多めの油で小さなパンケーキのようにして焼くとのことでした。
それにしても、どんな味なのだろう、スィルニキ。気になる・・・
K君が苦手だったその味を、どうしても味わってみたくなり(変)、ついに材料を購入して作ってみることにしました。
それがこちら。

どうですか。
まさにロシア版お焼きですね。見た目は結構、美味しそうじゃないですか??
で、出来上がったものをさっそく試食^^
お? お~~?? 不味くないよ!
味は、材料一つ一つが口の中に広がる感じです。
チーズ、ヨーグルト、レモン、ハチミツ、塩。それらが混じり合わずにふわっと一度に味わえます。
しかし、油をたくさん使っているのと、チーズが大量に入ってるため、胃がもたれてしまって、たくさんは食べられませんでした。件のK君も、ママチカに「イショ~(もっとどうぞ)」と勧められ、できる限り頑張って食べたそうですが、2枚だけ残してしまったとのことです(美味しくないと思ったのに、よくそこまで頑張って食べたなあ、エライ!!)
この日まーさんが作った「スィルニキ」は、冒頭で紹介したクラブの集まりに持っていき(ちょうど火曜日でした)、K君のお話をメンバーとシェアした後、
「では、その”美味しくない“というスィルニキですが、実際に作ってみました~~」
と言って取り出すと、皆わ~~っと言って次々に試食していました(勇気あるなあ・・・)しかし、意外と評判は良かったです。ロシアでは苦手だったというK君も、まーさんのスィルニキを食べてみて、「これは美味しい」と言ってくれました(^^ゞ
◇
ホームステイ。
これは普通の旅行では味わえない、密度の濃い人間関係を築ける貴重な体験です。密度の濃い分、楽しいこともつらいこともたくさんあるでしょう。特に子供達にとっては、家族から離れ、言葉の通じない異国の家族に一人お世話になることは、計り知れない不安を伴う経験だと思います。そんな中で、様々なハプニングにも負けずホームステイをやり遂げてきた彼らは、出発前に比べ、皆一様にキラキラ輝いて、自信に満ち、一回り大きくなって帰ってきます。その変化には、本当にいつも驚かされます。
◇
話は少々飛躍しますが、まーさんの理想について。
それこそ机上の空論かもしれませんが、世界中のあらゆる人間が、人種・性別・年齢等の枠を超え、ナマの人間同士として付き合っていける環境が、少しずつでも広がっていくことにあります。もちろん生活環境の違い(生活格差も含めて)や信条の違い、政治的文化的対立、その他ありとあらゆる難問が山積していることも十分承知の上です。ここで取り上げたホームステイにしても、ごく一部の人間(ある程度の生活レベルが確保されている家庭)に許された経験であることは、間違いのないことです。
そんな様々な矛盾や疑問はありますが、少なくとも、今自分がいる環境において、地球人として日本人として何が出来るのか。あらゆる人々に心を開いて対峙するにはどうしたらよいか。また話は広がりますが、人間だけではなく、地球上のあらゆる存在(生物・無生物)との共生には何が必要なのか。
まーさんは、そんなことをいつも、心に抱いて生きていたいのであります。
ロシアの「スィルニキ」。
訪れたことのない異国とその人々の生活に思いを馳せる、ステキなきっかけとなりました。

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