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自然療法――酵素でダイエット??

まーさん、最近カラダが重いです。
全体がどんよりしている、感じ――

・・・何のことはない、食べ過ぎです(呆)


そういう時は無意識のうちに、体を軽くするための情報を、脳が集めようとするのでしょうか?

先日、近所のコンビニに行った時のこと。
書棚にひときわ目立つ、色とりどりの野菜の写真本。
『酵素サラダ&ドレッシングダイエット』(いとう ゆき監修 (株)アントレックス)
という本でした。

すご~~く気になったのですが、その日はそのまま通り過ぎて。

また別の日。
同じコンビニに行くと、なぜかその本がまた、バーンと目に入ってきて、とても気になる。

・・・「これは、買え!という啓示か??」
と思い、ついに購入!!


とりあえず、最初にある「一週間酵素ダイエットプログラム」を昨日から実施。
今日は2日目です。

・・・皆さん、驚かないで下さい。
何と。たった一日の実践で。
体重が1.2㎏減りました(驚)
「ええ~~~~」
目ん玉びっくり~~~っカーレッジくんです(あ、皆さん、アメリカのアニメなんて見ませんよね(^^ゞ)

この調子で体重が減ったら・・・本の表紙に書いてある「一週間で-2㎏」も夢ではないであろう!!
よしよし、明日も頑張るぞ!!
・・・と意気込んだ、まーさんでした(汗)


もともと自然食品とか、自然療法とか、食による養生には興味があったのです。

数か月前、友人が「まーさんは体が弱いから、これ読んでみて」とタダで(@_@)譲ってくれた本がありまして、それが
『家庭でできる自然療法』(東城百合子著 あなたと健康社)
という本でした。
著者は若い頃、結核を患い死の淵をさまよいましたが、玄米菜食の自然食と、昔から伝わる自然療法を実践し続け、ついに病気を克服されたそうです。

目次をちょっと見ただけでも、昔の日本の知恵(梅干し・ナスのヘタ・きゅうり・にんにく・はこべ・ヨモギ・柿の葉・ビワの葉etcを使った療法)が満載です。昔おばあちゃんに聞いた家庭療法、という感じで、まーさんはこの本がとても気に入りました。

今では忘れられていますが、こうした昔の知恵、効き目があるからこそ長い間伝えられてきたわけで、これからの若い人・子供たちにも、何らかの形で伝えていきたいなあと思いました。


ともかく、「酵素サラダ&ドレッシングダイエット」
一週間、頑張ってみたいと思います(汗)
まーさん、サラダは大好きなので、色とりどりの野菜を使って、あーでもないこーでもないと、色々やらかしてみたいと思います。
結果は果たして・・・
乞うご期待(爆)


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田舎の風景――自然療法っぽい??


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うたた寝に・・・

今日はやたらと眠い・・・
どうしたのでしょう??
カモミールティーなぞ、飲んだからでしょうか?(人によってはホントにすごい眠気に襲われるので、運転前には飲まないようにしている、なんて話もあります)


普段のまーさんはどちらかというと眠りが浅く、朝も早く目が覚めます。漢方薬のセンセーにそのことを話したら
「それはね、老化現象なんですよ。よ~するに、年取ると眠れなくなるわけ」
だそうです(沈)

というわけなので、昼間寝てしまうことなどめったにないのですが、今日に限っては、リビングの椅子でうたた寝をしてしまいました(*_*;
何だか気持ちがよかったですけどね~~(^^ゞ
もっと寝ていたかった・・・


「うたた寝」で思い出しましたが。
美人の代名詞ともなっている小野小町の歌に、


うたゝ寐に恋しき人を見てしより夢てふものは頼みそめてき
(うたた寝の夢に恋しい人が出てきてから、「夢」というものを頼りにするようになってしまいました)


というものがあります。まーさんの大好きな泉鏡花『春昼・春昼後刻』という小説の中で、物語の鍵として登場します。

本書の紹介文をここに載せてみますと、

  うとうとと夢でも見そうな春の昼さがり、
  散策の途次たち寄った山寺で住職から明かされたのは、
  一瞬の出会いののち、不可思議な夢の契りに相結ばれた男女の物語だった。
  あくまで明るい春の光の中、夢は夢へと重なり合って
  不気味な宿命の物語が展開する。
  鏡花随一の傑作との呼びごえ高い連作。
  (『春昼・春昼後刻』泉鏡花作 岩波文庫より)


どうです?読んでみたくなりませんか??


鏡花の文章はちと難解で、慣れない方にはとっつきにくい代物なのですが・・・
しかし、流れるような、粋で美しい言葉づかい。不可思議な物語展開。そして時には古風な義理人情の世界も描かれて、一度読んだらもう、そのとりこになってしまいます。


鏡花作品といえば、『高野聖』『歌行燈』『天守物語』等が有名ですが、まーさんはこの『春昼・春昼後刻』が一番好きです。
『雛がたり』など、美しくてちょっとコワい短編も好きです。(この本は、三月の節句の時期、読まれることをおすすめします。コワくてお雛様を見られなくなるかも??ですが・・・)



今日のうたた寝、夢に「恋しき人」は一切出てきませんでした(苦笑)

しかし、春昼の切なさと恋の切なさをだぶらせたこの『春昼・春昼後刻』のように、いつまでもそうした、揺れるような心の趣を忘れちゃいけないなあと思いました・・・。




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夜市~盆踊り大会~

昨日は、地元の夜市~盆踊り大会~でした(^^)

まーさんはお祭り大好きなので、
とにかく近くの“お祭り”には、ほとんど顔を出します(笑)



ところで盆踊り。
Wikipediaでは、「盆の時期にに死者を供養するための行事、またはその行事内で行なわれる踊り」と説明されています。
由来については諸説あるようですが、釈迦の弟子・目連の故事(目連が、餓鬼道に堕ちた母を救うため、7月15日の夏安居(げあんご)に供養を行い、その結果母は救われ、嬉しさのあまり踊り狂った。そこから盆踊りが行われるようになった)が有名です。

ともかく盆踊りは、死者の供養のための行事なんですね。



「盆踊り大会」なんだから、何はともあれ踊らなくちゃね~、と思うんですが、まーさんが踊れるのは「炭坑節」と「東京音頭」のみ。地元の踊りは、いまだ覚えてませ~ん(引っ越してきて7年たっても覚えられない・・・年取ると記憶力が・・・(苦笑))

というわけで、あまたある屋台に直行(^^ゞ

息子は着くなり、「射的やる~ッ!ヨーヨー釣りやる~ッ!くじ引きやる~ッ!」と大さわぎなので(汗)、とりあえず、出ているゲーム系屋台は全て制覇!!

そして、おなかすいちゃったので、食べ物系屋台をハシゴ。
ご当地ヤキソバ・ご当地バーガー・ご当地ラーメン――ご当地ものを食べまくり、生ビールも飲んで、ついでにご当地焼酎&酒も試飲しました・・・食べて食べて食べて飲んで――えらいことです(@_@。

ここまで食べて、もうムリ、と思っているのに、まーさんの大好きなトルコ料理・ケバブの屋台があるのを見て、またもや並んで買ってしまいました~(おいおい・・)

トルコのお店の方々、
「ホンモノノトルコリョウリ、シシケバブ~ッ。ドウゾイラッシャ~イ」
と叫んでらっしゃいました。

まーさん、ついついいつもの癖で、
「メルハバ~! イイ アクシャムラル!」
とやっちゃいました~(^^ゞ

すると、店員さん大喜びで、
「オオ!トルコゴジョウズデスネ~!!」
とほめてくれました(嬉)

ケバブを買って、
「テシェキュル エデリム!(ありがとう)」
というと、満面の笑顔で、
「テシェキュル エデリム!」
と返してくれて、お店のランチのチラシもくれました~。みんないい人だったワ(*^^*)

そんなわけで、盆踊りに一切参加することなく(謝)、遊びまくり、食べまくり・・・
していたら、急に冷たい風がひゅ~~~
そして、ゴロゴロ、ザアアアアーッです(焦)

急いでバスに乗って帰りました~(笑)



何はともあれ、楽しい夜市でした。
昨日は雨のため、隅田川の花火大会、中止になっちゃったみたいですが(と、今日美容院のスタッフの方に聞きました)、これから夏のお祭り、各地で行われることと思います。
それぞれの地方での独特のお祭りもあるでしょう。
子供も大人も楽しみにしている日本のお祭り。いろんな立場の人が、普段の自分とは違う顔で、心を開放して集えるすてきな場所。

そんなお祭りを、これからもそれぞれの地元で盛り上げていきたいですね!!


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求めよさらば与えられん(か?)

夏休み――
本日の息子さま。一日中外で遊んでおります(笑)
昼ごはんの時だけは、かろうじて椅子に座っとりましたが、あとはもう、学校のプール行ったり、友達Y君とセミ取り行ったり、大忙しでございます。
「Y君のママはセミ嫌いなんだって。だからこれ、お母さんにあげる~~♪」

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ひっくり返って死んだふり?のセミさんたち・・・




イヤ別に、私も好きじゃありませんが・・・(苦笑)

3匹のセミをまーさんに託して、息子はまた遊びに行ってしまいました。捕らわれのセミは、ベランダでジジジジッと泣いて、いや鳴いて暴れてます(汗)


とその時、ピンポ~ンと、エントランスからのインターホン(ウチはマンションでございます)が鳴りました。郵便屋さんみたいです。
「ポストに入らない荷物をお届けしたいのですが・・・」
とおっしゃるので、入っていただきました。
荷物は、息子がやってる某S研ゼミの「どりょくしょうプレゼント」でした(こういうおまけ欲しさにやっておるわけです、ハイ)。

そして配達の方は、まーさんに荷物を渡すと、とても遠慮がちに、言いにくそうにこうおっしゃいました。
「あのう、もし良ければ、なんですけど・・・。」
何でしょう??
「あの、かもめーるってご存知ですか?暑中見舞いとかは、お書きになられますか?」

なぬ?!かもめーる??暑中見舞いとな!!
「10枚一組なんですが、もし良かったら購入していただければと。何でしたら、5枚でも・・・いや(かなり思いきって)1枚でも結構です!」


な、な、何ということであろう。
昨日まーさんは、ブログに暑中見舞いのことを書いたばかりである。そして今日これから、はがきを買いに行こうと思っていたところである。
それが、郵便局様のほうから?我が家に足を運んでいただくことになろうとは・・・!!!!!


あまりの偶然に、驚きすぎたまーさんは、ほとんど書く当てもないのだが(呆)、10枚一組を思わず買ってしまいました(汗)

「ありがとうございます!いや~言ってみるもんですね(喜)」
と、郵便屋さんはとても喜ばれてお帰りになられました(笑)


これからまーさんは、10枚のかもめーるを誰に送るか、一生懸命考えて、頑張って書いてみたいと思います( ゚Д゚)
いや、案外思い出してみると、便りを送りたい人はたくさんいるかもしれません。

これも何かの“しるし”なのかもしれませんね。


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暑中見舞い申し上げます

年下の知人から、暑中見舞いが届きました。
毎年欠かさず、季節の便りを送ってくれる、素敵な女の子です。

金魚、水草、朝顔、うちわ、波紋・・・
そんな絵が描かれたはがきに、まーさんの体調を気遣う優しいことばが並んでいます。


昨今では、季節の便りというと、年賀状のみ――。
ですが、日本にはこれ以外にも、素敵なはがきの慣習があるんですね。
夏ですと、暑中見舞い、残暑見舞い。
冬ですと、寒中見舞い、余寒見舞い。
6月には梅雨見舞い、なんていうものもあります。

いずれも、離れて暮らす親しい人への、心遣いの手紙ですね。
手書きであれば、なおのこと、その人の心が伝わります。

メールという便利なツールとは別に、こんな日本の風習を、ずっとずっと伝え残していきたいなあと思います。


とはいえ、かくいうまーさんも、せいぜい暑中見舞いと年賀状くらいしか送っておらず、年賀状にいたっては、年末の忙しさから「あ~~めんどくせ~~」的な気持ちもちょっと持ちつつ(汗)書いていたりします(な、何とお下品な…大和撫子がこれでいいのか???ダメでしょう)。


まーさん、心を入れ替えます(*_*;
まずは私が率先して、日本の美しいはがき文化を復活させます!!
とりあえず・・・。
いただいた暑中見舞いにお返事をせねば・・・(あらら、意気込みとは裏腹に、なんかショボイ展開(@_@))


明日、夏らしい暑中見舞いのはがきを探しに、文房具店をのぞいてみようかと。
ああ、かもめーるなら、コンビニでも売っていたな。
どうしましょう、
って、こんなあれこれ考えることも楽しみの一つではあります。
ついでに言うと、官製はがきでなければ、好みの切手を選ぶ楽しみもあります。
先の知人は、キティちゃんのウチワをかたどった切手を貼ってくれました。カワイイ~~~(^^♪

明日は郵便局にも行って、切手も探してみようかと思います!
あ~~明日の楽しみも、もう出来ちゃいました~(*^-^*)

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今日買ったハエトリグサ
息子がが欲しい欲しいと…(汗)



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子供にもわかる超訳!『雨月物語~青頭巾~』最終回

さて、いよいよクライマックス。
あの山の坊さまは一体どうなったのでしょう。
物語の最後――はじまりです。


うげつものがたり       まきのご
『雨月物語』  巻之五

青頭巾
(あおずきん)~最終回~



 一年はあっという間に過ぎ、翌年の十月のはじめ、快庵禅師は、

東北への旅の帰り道に、再びこの土地をお通りになりました。

そして、あの時泊めてもらった主人の家に立ち寄り、

山の坊さまがどうなったかをお聞きになりました。



 主人は禅師のことを喜びむかえて、

「お坊さまの大いなる徳によりまして、あの鬼は二度と山を下りてはきません。

ですから、私たちはみな、極楽浄土に生まれ変わったような気持ちで

喜んでおります。しかしながら、山に行くことはやはり恐ろしいと思って、

誰ひとり上る者はいません。ですから、あの坊さまがどうなったかは

全く分かりませんが――いまだに生きているでしょうか・・・。

いや、生きていることはございますまい。今夜こちらにお泊りになった時、

あの坊さまの冥福をお祈りください。私たちも皆でお弔い(おとむらい)を

したいと思います。」

と言いました。


 禅師は、

「あの坊さまが、善い行いのむくいとして成仏したのなら、

私は、あの者のさとりの道を開いた先輩・師匠(ししょう)といえるだろう。

また、もし生きているならば、私にとっては一人の弟子ということになる。

いずれにしても、彼の様子を見とどけぬわけにはいかぬ。」

こう言って、禅師は再び、山に登られたのでした。


なるほど、人の行き来が絶え果てたと見えて、その山道は、去年ふみ分けて歩いた

道とも思われない荒れようです。

寺の敷地に入ってみると、荻(おぎ)・すすきが人の背たけよりも高く生い茂って、

草木の上にあるつゆは、時雨(しぐれ)のようにふりこぼれ、

寺の中の小道さえ見分けられません。本堂や、大事なお経を収める建物の戸は、

腐って右左に倒れ、部屋や台所を取りまく廊下も、腐った部分に雨をふくんで

苔むしています。

 
 さて、あの坊さまを座らせた、廊下のあたりを探してみると、

うすぼんやりした影のような人物が、坊主であるか普通の人であるか

区別もつかないくらい、ひげも髪もぼうぼうに乱れて座っています。雑草がからみ

あい、すすきが一面に倒れている中にいて、蚊の鳴くようなかぼそい声で、

なにを言っているとも聞こえない様子ですが、よほど間をおいてぽつりぽつりと

唱えているのを、耳を澄まして聞くと、 



  「江月照松風吹(こうげつてらししょうふうふく)


   永夜清宵何所為(えいやせいしょうなんのしょいぞ)」



禅師はこれをごらんになって、すぐさま禅杖(つえ)を持ち直し、

「いかにっ。どうだっ。」

と一喝(いっかつ)して、坊さまの頭をお打ちになりました。

するとその瞬間、坊さまのおぼろな姿は、氷が朝日にあうように消えうせて、

あの青頭巾と白い骨だけが、

草葉の中に落ちとどまっていました。


――まことに長い間の執念が、ようやくここで消えつくしたのでしょう。

尊い仏の道の真実が、ここにはあるに違いありません。



 こうしたわけで、快庵禅師のすばらしい徳は、遠く雲のかなた、

海の向こうにも聞こえわたり、

「達磨大師(だるまだいし)がまだ死去なされず、生きておられるようだ。」

とほめたたえられたということです。


 こののち、村の人々が集まり、寺の敷地を清め、修理をし、

あらたに禅師を推しいただいて、ここに住んでいただくことになりました。

 もともとこの寺は真言密教(しんごんみっきょう・仏教の流派の一つ)

でしたが、その時から、禅師の修めた曹洞宗(そうとうしゅう・仏教の流派の一つ)

の霊場として、新しく開かれることになったのです。


現在でもなお、この大中寺は尊く栄えているということです。




*テキスト・参考文献『日本古典文学全集48 英草紙 西山物語 雨月物語 春雨物語』(小学館)




――皆さま、いかがでしたでしょうか。

上田秋成の名作『雨月物語』より、巻之五「青頭巾」をお届けしました。
人間の情念と執念、市井の人々の暮らし、季節の移ろい、無常観(無常感)を圧倒的な筆致で描いた本作品。
もしも、ご興味がわきましたら、「青頭巾」以外の物語もぜひ一度、読んでいただけたら幸いです。

なお、この『雨月物語』は1953年に、溝口健二監督のもと、「浅茅が宿」「蛇性の淫」の二編を題材に映画化されました。名作ですので、ご存知の方も多いと思います。
世界的にも評価の高い映画『雨月物語』。この機会にまーさんも、もう一度観てみたいと思う次第です。


日本の古典が大好きなまーさん。また折を見て、このように古典作品をご紹介したいと考えています。



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子供にもわかる超訳!『雨月物語~青頭巾~』その5

こんばんは。
息子を寝かせた後、これを書こうと思っていたら。
・・・自分も爆睡していました(苦笑)
あらら――次の日になっちゃったよ(謝)

さて、いよいよ佳境です(寒)


うげつものがたり       まきのご

『雨月物語』  巻之五

青頭巾
(あおずきん)~その5~



夜がふけて月が出、やみ夜が明るい月夜に変わりました。

月光は清く美しく、あたりをくまなく照らし出します。


午前0時と思われる頃、あるじの坊さまが寝室を出て、

あわただしくあちこちと何かを探し始めました。

ところが探し出せなくて、大声で、

「くそ坊主め、どこに隠れおった!ここらあたりに

おったはずだが。」

と叫び、禅師の前を、何度もなんども走り過ぎます。

ですが、ちっともその禅師を見つけることが出来ません。

本堂のほうへかけてゆくかと思えば、庭を走りまわり、

狂ったように跳びはねていましたが、とうとう疲れきって

たおれ伏したまま起き上がることはありませんでした。


夜が明けて朝日が差し出ると、何と禅師は元いたところに変わらず

いるではありませんか。それを見てあるじの坊さまは、

酒の酔いからさめたように、ただあきれ果てた様子でぼう然として

口もきかず、ぐったりと柱にもたれかかって長いため息をつき、

押し黙ってすわっていました。

 禅師はその近くにすすみ寄って、

「お坊さま、なにをお嘆きか。もし飢えていらっしゃるのであれば、

私めの肉を食って、腹を満たされよ。」

と言いました。

あるじの坊さまは聞きました。

「あなたさはま夜の間じゅう、そこにおられたのか。」

禅師は答えました。

「ここにいて眠りもしなかった。」

あるじの坊さまは言いました。

「私はあさましいことに、人の肉を好んで食べてきたが、

いまだに徳の高い坊さまの肉の味は知らない。あなたさまは、

真実の生きた仏でいらっしゃる。私のような鬼畜の暗くにごっ

た目でもって、生きた仏がこの世に来られたのを見ようとしても、

見ることはできないのは道理というものだ。

ああ、なんと尊いことだろう――。」

と、首をたれて口をつぐみました。

禅師は言いました。

「村人の語るのを聞くと、おまえはひとたび、愛情欲望のために

心を狂わせて以来、たちまちに鬼畜のような心におちこんでしまった。

このことは、あさましいともあわれとも、かつてないまれな悪い因縁である。

夜ごとに村に下りて人に害をあたえるので、土地の人々はすっかり

恐れおののいている。私はこの話を聞き、見捨てることが出来なかった。

そのためわざわざここまでまいって、おまえをさとし、もともとの善い心に

立ち返らせようとしているのだが――おまえは私の教えを聞く気があるか、どうか。」

あるじの坊さまは言いました。

「あなたさまは真実の生き仏でいらっしゃる。ここまであさましい

悪い因縁をすぐにも捨て去ることが出来る真理を、ぜひともお教え下さい。」

「おまえが聞くというのであれば、ここに来なさい。」

そういって禅師は、あるじの坊さまを、縁側の前にある平らな石の上に座らせて、

自分のかぶっていた、あおぞめの頭巾をぬいで坊さまの頭にかぶらせ、

仏教の真実を伝える証道歌(しょうどうか)の中の二句をおさずけになりました。

 

  江月照松風吹(こうげつてらししょうふうふく)


  永夜清宵何所為(えいやせいしょうなんのしょいぞ)

 

  ―秋の澄んだ月は川の水を照らし、松を吹く風はさわやかである

  ―この永い夜、清らかな夜の景色は何のためにあるか。 

      それは、何のためでもなくただ天然自然にそうなのである。



「おまえはこの場を動かず、じっくりとこの句の本当の意味を考えぬくのだ。

本当の意味が理解できたその時、おまえは自然と、自分にもともとそなわっていた

仏の心にめぐりあうだろう。」

このように懇切ていねいに教えさとして、禅師は山を下りられました。


そののちは、村人たちも恐ろしい危害にあうことはなくなりましたが、

やはり山上の坊さまが生きているのか死んでいるのかもわからず、どうなっているのか

と疑いおそれて、人々はみな、山へ登り寺へ近づくことはあいならぬと、

いましめあっていました。




鬼畜と化した法師の濁った眼には、悟りを開いた僧侶の姿は見えなかったのですね。
いよいよクライマックス。
あるじの法師はその後いかに・・・

続きはまた明日。


*テキスト・参考文献『日本古典文学全集48 英草紙 西山物語 雨月物語 春雨物語』(小学館)



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子供にもわかる超訳!『雨月物語~青頭巾~』その4

今日はセミを捕まえに行ってきました。
全然捕まりませんでした・・・(笑)
そのあとくら寿司に行き(食べ過ぎて…)買い物をしてたらこんな時間に…(汗)

――では、続きのお話。


うげつものがたり        まきのご
『雨月物語』   巻之五

青頭巾
(あおずきん)~その4~


 これを聞いて主人は頭をたたみにすりつけ、

「お坊さまがこのこと(鬼の心を立ち直らせる)をなしとげて下さるなら、

この土地の者にとっては、地獄から極楽浄土に生まれ変わるような喜びです。」

と言い、涙を流して喜びました。



山の村の一夜は(山上の寺がそんなわけなので)、しいんと静まり返って

何の音もしません。二十日過ぎの下弦の月が出たらしく、月影が雨戸のすきまから

もれ込むのを見て、夜のふけたことを知り、主人は

「さあ、お休みください。」

とお坊さまにすすめ、自分も寝室へとしりぞきました。


次の日。快庵禅師は山上の寺へと向かいました。

寺には誰一人住み着いていないので、門には雑草がおおいかかり、

大事なお経を収める建物も苔むしています。本堂の内はといえば、

くもの巣が張って、仏像と仏像の間にあみをかけ、お祈りをする護摩壇(ごまだん)は

燕のふんがうずたかく積もっており、居間も廊下もものすごいまでに

荒れはてています。


日がかげって西に傾くころ、禅師が寺にに足を踏み入れて錫杖(つえ)を鳴らし、

「国中をまわる旅の僧(坊主)である。ひと晩泊めていただきたい。」

と、何度も何度も呼びかけましたが、うんともすんとも返事がありません。

そのうちにやっと、寝室の方から枯れ木のように痩せた坊さまが、よろよろと

歩み出てきて、しわがれ声で、

「あなたさまは、どこに行こうとしてここに来られたのか。

この寺はちょっとわけがあって、このように荒れはてており、

人も住まない野原のようになってしまったので、ひと粒の米麦もなく、

ひと晩お泊めするだけの用意もない。すぐにここを去って村の方においでなさい。」

と言いました。

禅師は答えました。

「私は美濃の国(今の岐阜県)を出て、東北へ向かって旅を続けるものですが、

このふもとの村を通り過ぎるうちに、山の神聖な様子、川の清らかな流れに

心ひかれて、思わずここまでやって来たのです。もはや日差しもかげって、

これからふもとの村まで下るのもほど遠い。どうかひと晩お泊めいただきたい。」

すると、あるじの坊さまは言いました。

「このような野原同然のところは、不吉なことも起こりがちなものです。

だから無理にお引止めはしない。かといって無理に出て行けというのでもない。

――あなたの思うとおりになされよ。」

こう言って、二度と口をききませんでした。

禅師のほうからも、それ以上は一言も口をきかないで、あるじの坊さまのかたわらに

座をしめ座っていました。



みるみるうちに日は沈み果てて、宵やみのたいそう暗い夜になりましたが、

ともしびを一つもともさないので、目の前さえよく見えません。ただ、どこかの

谷水の音が、すぐそこにあるように近く聞こえてきます。あるじの坊さまも、

寝室に入ったきり物音一つしません。



こうして寺の夜は更けてゆきます。
この後一体どんなことが起こるのか(怖)
続きはまた明日

*テキスト・参考文献『日本古典文学全集48 英草紙 西山物語 雨月物語 春雨物語』

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子供にもわかる超訳!『雨月物語~青頭巾~』その3

昨日は忙しくて、更新できませんでした…(汗)
夜中に起きて、これを書いてます。
(しかし、夜中に『雨月物語』って・・・どうなの(怖))

では、続き、まいります。

 
うげつものがたり      まきのご
『雨月物語』  巻之五

青頭巾
(あおずきん)~その3~


 快庵禅師はこの話をお聞きになり、次のようにおっしゃられた。

「この世には、とても普通では考えられないような奇怪な話もあるものですな。

およそ人間の身に生まれながら、仏の無限に広い教えも知らず、おろかなまま、

心のねじ曲がったまま死んでゆく者は、度を越した愛情や、

悪い心の欲望に引きずられているものなのじゃ。

ある場合は、生まれ変わる前の前世の形である、けものの姿を現して

うらみ怒り、ある場合は鬼となり蛇となり祟りをなす、

そんな例は、昔から今にいたるまで数えきれないほどに多くある。

また、人が生きながらにして鬼となった例もある。

例えば中国では、楚王に仕えた女官は大蛇となり、王含の母は悪鬼となり、

呉生の妻は蛾(ガ)になった。

また、これも昔のことであるが、ある坊さまが旅の途中、みすぼらしい家に

泊まった時、その晩は雨風がはげしく、明かりひとつないわびしさに

寝つくことが出来ないでいると、夜更けに羊のなく声が聞こえた。

しばらくして坊さまの眠りをうかがいながら、しきりににおいをかぐ者がいた。

『あやしいことだ』と坊さまは見てとり、

枕元に置いていたつえを取って強く打つと、その者は大声で叫んでそこにたおれた。

この物音で、家のあるじの老女が出てきて、明かりでそこを照らしてみると、

若い女が倒れていた。老女は涙を流して女の命ごいをする。

仕方がない、その事件はそのまま打ち捨てて、その家から出発した。

しかしのちに、またついでがあって、その村を通り過ぎた時、田んぼの中で

人が大ぜい集まって何かを見ている。

坊さまも立ち寄って『何ごとであるかな』とたずねると、

村人が答えて

『鬼に化けた女をとらえて、たった今、土の中に埋めたところだ』

と語ったということだ。

しかしながら、これらは全部、女の話であって、男たるものがこうなったという話は

まだ聞いておらぬ。およそ女には、ねじまがったいやしい性質があるために、

このようにあさましい鬼・悪霊にも変身するのだ。

また、男でも、中国の隋の国の煬帝(ようだい)につかえた麻叔謀(ましゅくぼう)

という者は、子供の肉が好物で、人に隠れて人々の子供を盗み、

これを蒸し焼きにして食べたということがある。しかしこれは外国のあさましい

野蛮なならわしであって、ご主人のお話になったのとは違うようだ。

 それにしても、この村の坊さまが鬼になったのこそ、

前世からの決まっていた因縁というものであろう。

そもそもは修行もしっかりとし、徳も高かったのは、仏につかえることに

真心をこめていたからであるから、その少年を引き取りさえしなけれは、

立派な坊さまでいられただろうに――。いったん愛情欲望の迷路に落ちてしまえば、

迷いの炎が救いようもなく、強くさかんに燃え上がり、

ついに鬼となってしまったのも、

考えてみれは、いちずに思い込んで、まっすぐ、どこまでも貫き通そうとする、

もって生まれた性質のためであろう。

『心を解き放てば妖魔になるが、心を引き締め正せば仏の心を得ることが出来る』

という言葉があるが、まさにこの坊さまのような例を言うのだ。

もし私めが、この鬼をさとして、もともとの善き本心に立ち返らせることが出来れば、

それが今夜のおもてなしに対する、何よりのおかえしになることだろう。」

快庵禅師はこのような尊い志しをお示しになりました。



いやはや、一体禅師はこの後どうされるのか。
続きはまた明日。

*テキスト・参考文献『日本古典文学全集48 英草紙 西山物語 雨月物語 春雨物語』(小学館)


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子供にもわかる超訳!『雨月物語~青頭巾~』その2

さて、昨日の続きです。
一体どうして下男たちは大さわぎしたのか・・・?
はじまりです。


  
 うげつものがたり      まきのご
 『雨月物語』  巻之五

 青頭巾(あおずきん)~その2~


 家の主人は、お坊さまに向かってこんなことを語りました。

「先ほど下男たちがお坊さまのことを見て、『鬼がやって来た!!』とさわいだのは、

とある理由があってのことです。この辺りには世にも不思議な話があります。

信じられないような、あやしく恐ろしい話ですが、もしも機会があれば、

世の中の人々にも語り伝えていただきたく存じます。


この村の上の山に、一つのお寺がございます。

もともとは小山氏(今の栃木県小山市を治めていた名門武士)のご先祖様が眠る寺で、

代々徳の高いすぐれたお坊さまが住んでいらっしゃいました。

今いらっしゃるのは、たいへん有名な方の甥にあたる人で、学問の知識も深く、

修行も積まれたという評判で、この土地の者はお布施をささげ運んで、

その素晴らしさに心から敬いの気持ちを持っていました。私の家にもしばしば

おいでになり、たいそう親しくさせていただいていました。


ところが、去年の春のことでした。お坊さまは北陸地方での大切な儀式に招かれて

お出かけになり、百日ほどそこに留まっておいででしたが、

その時、向こうから十二・三歳になる少年を、身の回りの世話をさせるために、

連れて帰られたのです。その少年の上品で美しく優雅な姿かたちを、

お坊さまはすっかりお気に召され、かの少年を深く愛するようになりました。

それからは、長年なさっていた仏教行事や修行も、いつのまにやら怠りがちに

なってしまったのです。


ところが、今年の四月、少年はふとした病で寝つきました。

すぐに治ると思いきや、日を追って重くなり、苦しみもだえる姿を見て、

お坊さまはたいそう心を痛め、名医を次々と呼びました。

けれども、そのかいもなく、とうとう少年は亡くなってしまったのです。

深く愛する玉のような存在を奪われ、髪にさした花を嵐に散らしてしまった

ような思い――。

泣いても涙も出ず、叫んでも声も出ず、あまりにもお嘆きのため、

お坊さまは少年を土葬にも火葬にもすることなく、その顔に頬ずりし、その手を

握りしめて過ごすうちに、とうとう気が狂ってしまわれました。

お坊さまは、少年を生きていた時と同じように抱きしめ可愛がりながら、

その肉が腐りただれていくのを惜しんで、最後には、何ということでしょうか、

肉をしゃぶり骨をなめて、ついに食べつくしてしまったのです。


寺に住む人たちは驚いて『お坊さまは鬼になってしまわれた!』

と、あわてふためいて逃げ去ってしまいました。その後お坊さまは、

夜ごと夜ごとに村に降りてきて人をおそって驚かし、

あるいは新しい墓を掘り返してなまなましい死体の肉を食べるという

すさまじいありさま――。


本当に、鬼というものは昔話には聞いていましたが、私どもは現実に目の前で、

人が鬼になるのを見たのでございます。しかし、どうしてこのあさましい行いを

止めることが出来ましょう。

私どもにはどうすることも出来ませんので、ただどの家でも日が暮れるのを

さかいにして、かたく戸じまりをして閉じこもっています。

近ごろでは、しもつけの国中にこのうわさが伝わり、

とうとう人々がこの村にやってこなくなってしまいました。


そのようなわけがありまして、私の下男たちは、お坊さまのことを、

鬼となった、かの坊さまと見まちがえたのでございます。」

と、主人は語りました。




う~む・・・(汗)
これを聞いた快庵禅師は、いかにするのか?
続きはまた明日。


*テキスト・参考文献『日本古典文学全集48 英草紙 西山物語 雨月物語 春雨物語』(小学館)


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子供にもわかる超訳!『雨月物語~青頭巾~』

まーさんにとって紫陽花といえば“栃木県太平山のあじさい坂”
と、かつて当ブログに書いたことがあります。

あじさい坂は、山上の太平山神社に向かう、石段の坂道。
そして太平山にはこの他にも、大中寺というお寺があります。
かの有名な(@_@)上田秋成の『雨月物語』巻之五「青頭巾」の舞台となったお寺です。
かつてはたいへん栄えたお寺で、とても立派です。
面白いのは「大中寺七不思議」なるものがあり(驚)、寺のそこかしこに、七つの不思議な現象についての説明札が立っています。

昨日、なぜかこの『雨月物語~青頭巾~』のことを思い出しました・・・
怪談の季節になってきたからでしょうか・・・??


というわけで(いきなりですが)。
今日から何回かにわたって、
“まーさん流・子供にもわかる超訳『雨月物語~青頭巾~』”
をお送りしたいと思います(怖)
てか、このお話(いや『雨月物語』全部)、かなりきわどくて(汗)全然子ども向きじゃないんですけど・・・まあいいか~~~(*_*)



うげつものがたり    まきのご
『雨月物語』 巻之五 

青頭巾(あおずきん)

     かいあんぜんじ
 むかし、“快庵禅師”というりっぱなお坊さまがおられました。

幼いころから仏教のほんとうを理解し、ふだんから行き先を決め

ない旅をして国中をまわっていました。ある年、「この秋は東北で

暮らすことにしよう」と旅立たれ、歩き歩いて、しもつけの国(今

の栃木県)にお入りになりました。
 

 富田という村まで来たところで、すっかり日が暮れてしまった

ので、とてもお金持ち風の大きな農家を訪れて、今晩ひと晩

泊めてもらおうとなさいました。ところが、田畑からもどって

きた家の下男たちが、夕暮れの中に立つこのお坊さまを見て、

なぜかたいへんおびえて、

「山の鬼がやって来たぞ!!みんな出てこい!!」

とわめき叫びます。その声を聞いて、家の中でも大さわぎになり、

女や子供たちは泣き叫び、あわてふためいて転び、家のあちこち

のすみに身をかくします。


 すると、その家の主人らしき人が、山仕事に使う長い棒をつかん

で走り出てきました。主人が家の外を見ると、年のころ50歳ほ

どになるだろうという老いたお坊さまが、頭にあおぞめの頭巾を

かぶり、つえを持ち、黒いぼろぼろの服を着て、旅の包み物を背負

って立っています。そのお坊さまは、

「ご主人、どうして家の者たちはこれほどまでに大さわぎなさる

のじゃ。わしはただ、あちこちを旅する坊主。それが今夜ひと晩こ

ちらに泊めてもらおうと、取り次ぎの人を待っていただけなのに、

これほど怪しまれるとは。全くもって思いがけぬことじゃ。こん

なやせ細った坊主が強盗などできるはずもなかろうに――。どう

か怪しまないでいただきたい。」

と言いました。


 それを聞いて主人は棒をほうり出し、手を打って笑い、

「下男たちのおろかな間違いで、すっかりお客のお坊さまを驚か

せてしまいました。おわびとして、ここにひと晩お泊りいただき

たいと思います。」

と言って、うやうやしく家の奥にむかえ入れ、気持ちよく食事な

どをすすめて、お坊さまをもてなしました。





なぜに下男たちは、これほどまでにおびえたのか??気になりますね…(謎)
では、続きはまた明日。


*テキスト・参考文献『日本古典文学全集48 英草紙 西山物語 雨月物語 春雨物語』(小学館)

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海の日に陸三昧

海の日の今日。
まーさん家族は。

まったりと自宅で過ごしています・・・(苦笑)


「あ~オレも海に行きたいなあ、泳ぎたいなあ、
この前ビワ狩りの時に行った海も、今日は人がいっぱいいるんだろうなあ(恨)」
という息子さまの言葉で思い出した、6月の千葉の海。


IMG_0584_convert_20130715173211.jpg

青空と雲



IMG_0585_convert_20130715175100.jpg

しばらくしたら、こんな景色に



IMG_0588_convert_20130715175303.jpg

拾ってきた巻貝(カワイイ~)




まーさん一家はどちらかというと山派なので、海にはめったに行きません(汗)
でも、海に囲まれた日本だし。
何よりこの前の海!!
圧倒的な音・風・眺め(驚)。まーさんはすっかり心奪われました。
ニッポンの海、すごいな・・・・・


日焼け対策とかイロイロ大変ですが(オバサンは油断出来ないのです…)、もっともっと日本の海を感じてみたいです(もちろん海の幸も感じて、いや味わって…実はこっちがメインか??)。



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「刺し子」チクチク

まーさんは、今冬、急に刺繍に目覚めました――(笑)

というのも。
我が亡母が、とにかく手先が器用な人で。
和裁・洋裁・編み物・刺繍、何でも出来る“スーパーママ”でした。
とりわけフランス刺繍が得意。
まーさんが子供の頃は、友達に頼まれて壁に飾る大作を作ったりもしていました。
そのことをなぜか急に思い出し、「刺繍やってみよう!」となったのです。

が、いかんせん、まーさんは裁縫がとっても苦手・・・
学生時代、家庭科の成績は・・・
・・・聞かないで下さい(笑)

それでも、どうしてもやってみたくて、手芸の店に本や材料を探しに行きました。
そこで出会ったのが――
初心者用「刺し子キット」(驚)
おおお~~!!世の中には何てスバラシイものがあるんだろう!!カンゲキ(涙)
さっそく買って、家でチクチクやりました。


刺し子」とは、重ね合わせた布に糸で幾何学模様などの図柄を刺していく日本の刺繍で、もともとは布の保温・補強のためになされたのが始まりだそうです。
藍色の布に白糸で刺したものが定番のイメージですが、最近では布も糸もカラフルなものや、可愛らしいデザインの刺し子もあります。


「刺し子キット」には、布・糸・針・説明書がついていて、初心者でも数時間で完成。あらかじめプリントされた図案に沿って縫っていけば、あっという間に和風ふきんの出来上がりです。
楽しくて楽しくて、すぐに作り上げてしまいました!!
その後もまーさんは、この「刺し子キット」にハマり、何枚もふきんを縫ってキッチンの目隠しや埃よけに使っています。


今日は急に「もう一枚刺し子ふきんがほしい!」と思い立ち、暇を見つけてチクチク。
午後には白地に赤糸のカワイイふきんが出来上がりました.

IMG_0612_convert_20130713213607.jpg

今日の作品は赤糸のほうです。


まーさんはこれ以外にも、今冬、津軽のこぎん刺しやクロスステッチなどやってみました(もちろん全部「初心者用キット」ですぜ(笑))。
特にこぎん刺しは美しくて、刺繍雑誌などを見ると、ため息が出るような作品がたくさん載っています。


刺し子にしてもこぎん刺しにしても、日本の伝統的な針仕事、素晴らしいですね。
日本各地に残るこうした伝統の手仕事、もっともっと知りたいです!
どなたかお詳しい方、ぜひ教えて下さい(願)。

そしてまーさんも腕を磨いて(時間かかりそ~~(汗))、フランス刺繍が得意だった亡母のように、素敵な手仕事ができるようになりたいと思うこの頃です。


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ヘビの抜け殻で”お金持ち”

先日ブレイブボードをやるという息子に付き合って、川沿いの遊歩道に行きました。
そこで見つけたのがこれ。

IMG_0590_convert_20130712085642.jpg
ヘビの抜け殻(笑)


まーさんは田舎育ちなので、青大将とかマムシとかヤマカガシとか、実際に見たことがあります(汗)
しかし、通学路からスカイツリーの見える都会??育ちの息子は、ヘビなんか動物園でしか見たことがありませ
ん。いわんや「ヘビの抜け殻」をや・・・



何気なく目をやった川原のフェンスに、異様な長い物体を見つけたまーさん。
なになに?と思ってよく見ると、うお~~~ヘビの抜け殻じゃ!!
「ねえねえ!!ちょっと見てええ!!」
大慌てて息子を呼びつけるまーさん。
「ヘビの抜け殻だよ、これっ!!」
「え!?なになに、ヌケガラ!?すごっ!」
思った以上に興奮する息子(期待通りのリアクション・・・(笑))
「え~~これどっちが頭でどっちがしっぽ???」
とか何とか・・・ひとしきり騒いでいました。

そして、まーさんのトドメの一言。
「ヘビの抜け殻ってさあ、持ってると“お金持ちになれる”とか言われてるんだよね~~~」
「えーーっ。お金持ち??マジで??オレこれ持ち帰る、絶対!!」
お金に弱い息子なのでした・・・(苦笑)
でもさすがにキモチ悪くて手に取ることが出来なかったまーさんは、何とかなだめてヘビの抜け殻お持ち帰りを諦
めさせたのでした(安)



「ヘビの抜け殻を持つ(財布に入れておく)とお金持ちになれる」という俗信は、どこから出てきたものなのでし
ょう?中国でしょうか。
古来日本でも、ヘビは神の使いとされていますが、この日、本物のヘビ様に会うことは出来ませんでした(当然で
しょ・・)。

息子はしつこく「ねえ、この抜け殻の(持ち主だった)ヘビ、ここら辺にいるんじゃないの?探そうようう!!」といって、ブレイブボードのことはすっかり忘れてしまったのでした(笑)


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『ばけものつかい』読んじゃいました!

今日、息子の小学校で、初の「読み聞かせボランティア」をしました!
・・・キンチョ~(汗)


予定では、今日はベテランの方の読み聞かせを見学、ということになっていましたが。
急きょ、お子さんが体調不良で来られなくなったボランティアさんの代わりに、まーさんも読み聞かせをすることになりました(焦)

しかも6年生・・・。

ウチの息子は低学年なので、チビッ子の扱いには慣れているつもりですが、6年生となると…もう立派なお兄ちゃん、お姉ちゃん。大丈夫か~??


教室に行くと、大きい子たちが静かに座っていました(惑)。
今日用意した本は『落語絵本 ばけものつかい』(川端 誠 著)です。

落語絵本―ばけものつかい (落語絵本 (1))落語絵本―ばけものつかい (落語絵本 (1))
(1994/11)
川端 誠

商品詳細を見る

本書は、川端誠氏がシリーズ化している、落語を題材にした絵本の一つで、とっても面白い本です。怖い話、面白い話が大好きな息子には大ウケけした絵本なんですが、果たして・・・。


実はまーさん、“本の読み聞かせ”はすごく好きで、昔の紙芝居のオジサンみたいに(爆)いろんな声色を使って登場人物を演じ分けたりします。
今日もそんな調子でひとり盛り上がり、ご隠居さんになったり、ばけものになったり。
面白がって、大芝居してました(笑)


ところで・・・。
聞いてる子供たちの反応は・・・。
・・・とっても静か(悩)
こ、これは――。
つまらないのか?それとも古典落語が分からないのか?はたまた、知らないオバサンが一人で盛り上がってるので引いてるのか?

ホントのところは分かりませんが、とにかく最後までまじめに聞いてくれました(笑)


下げの部分、ページをめくってタヌキが出てくるところ――。
「ああ~~~!!」という反応を期待してましたが。
とにかくまじめに聞いてくれました…(笑)
でも楽しかったです!!


日本の伝統話芸・落語。
子供たちは、あんまり親しむ機会がないと思います。
でも、まーさんは落語大好きなので、ぜひぜひ子供たちにもこの面白さを伝えたい!

今日の読み聞かせがちょっと子供たちの心に残っていて、この「落語絵本」シリーズを手に取ってもらえたら、嬉しいなあと思います。


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国際的・持ち寄りパーティ!!

昨日はアメリカからやって来た高校生の女の子を囲んで、持ち寄りパーティがありました(嬉)。


幼児からオジサンオバサンまで幅広く入り混じり(笑)、途中からは他のアメリカ人やメキシコ人、さらには、最近まであちこちに留学していた日本人高校生も多数合流し、人・人・人・・・
人の放射熱にクーラーが負けてました(汗)


テーブルには、日本・中国・タイ・イタリア・アメリカ?などなど各国の料理が並び、お酒も入って(もちろん子供達はジュースです、大丈夫です(汗))ワイワイと盛り上がりました。楽しかった~!!
ちなみに、まーさんが作っていったのはジェノベーゼパスタとリンゴ入りポテトサラダです。どちらも好評でした!!単純にウレシイ(笑)メキシコ人O君は「リンゴ入りポテサラ初めて食べた。オイシイ!」と言ってくれました。国に帰ってから思い出して作ってくれるといいなあ。
アメリカ人高校生の女の子、なんと「納豆巻き」に果敢に挑戦!「食べられる」と言ってホントに食べていました。すご~い(驚)


まーさんは常日頃、世界全体がこんな環境に近づいていったらいいなあ、と思っています。
つまり、人種・性別・年齢・社会的立場などの枠を超えて、人々が“ナマの自分”でフラットに交流できる世界。


もちろん、いつでもどこでもそうした環境が確保されねばならないとは思いません。
そして政治的対立や宗教・信条の違い、所得格差、生活環境の違い等、難しい問題も多々あることも分かっています。


しかし、“理想の空論”かもしれませんが「人々がナマの自分でフラットに交流できる場」が少しずつでも世の中に広がっていけば、この飽和状態の人間社会、もっと言えばその人間が作り上げている地球環境が変化していくのではないか。


そんな理想を、漠然と思い描いているのです。



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”尚武の気風”かっけえええ~!!

息子が3月から、空手を始めました(汗)
「オレ、スイミング辞めて空手やる!」と。
夫も、離れて住むじいちゃんばあちゃんも、みんな反対する中(「怪我するから止めろ。野球かサッカーにしろ」と。)まーさんだけが、
「いいんじゃない?!」
と喜んで許可したのでした。
結局まーさんのロビイ活動が功を奏し?息子は空手を始めることに。


実はまーさん、自分が空手とか合氣道とかやってみたかったのですが、如何せん腰痛持ちなもので…(困)グキッといったらまずいなあと思い、二の足を踏んでいました。そこに息子が「空手」と言い出したので、喜んで許可したというわけです(苦笑)


まず見学に行ってみて、そのカッコよさにシビレました(驚)
特に、稽古の最後に全員で唱える「修養訓」これがすごい!
みな暗記していて、師範代に続いて以下の文言を大声で唱えるのです。

全日本空手道
 剛柔流会修養訓 
  五ケ条
我等空手道を修むる者は
一、 剛柔の道を学ぶを以って誇りとすべし
一、 礼儀を正しくすべし
一、 質実剛健を旨とすべし
一、 団結互助の精神を養うべし
一、 日本古来の伝統たる尚武の気風を尊重すべし
                                以上

これを聞いた時「もう誰が反対しても入会させる!」とまーさんは決めました(笑)
“しょうぶのきふう”・・・
最初は「勝負の気風」??かと思いましたが「尚武(武事をたっとぶこと)」だったんですね。普段全く縁のない言葉なので分かりませんでした(汗)しかし、かっけえ!!


ともかくこの五ケ条、まーさんもこのようにありたいと思い(剛柔流修めてませんが…)、壁に貼っていつも眺めています。

IMG_0604_convert_20130712100457.jpg
道場の藤棚

*上記修養訓は「第32回埼玉県空手道剛柔流会選手権大会」プログラムより転載


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三味線とギターで世界へ

今日のNHK「あさイチ」。
「特選!エンタ」コーナーで、三味線奏者の上妻宏光さんと、ギタリストのMIYAVIさんのセッションがありました。
お二人とも、カッコよすぎ・・・(叫)
特にMIYAVIさんのスラップ奏法(ピックを使わず弦を指で弾く独自の奏法。三味線からもヒントを得たという。)。凄すぎて言葉も出ません。

世界を舞台に活躍されているお二人に、アナウンサーから「なぜ世界に出ていくのか」という質問がされました。その時の回答が印象的でした。
MIYAVIさん
「逆になぜ、世界に出ていかないのかと思う。言葉や環境の違い・政治的な軋轢があったとしても、音楽を通じて世界の人と心を通じ合わせることが出来るし、自分は日本人の魂をギターで伝えたい。ギターで世界を取りたい。」
上妻さん
「三味線のような和楽器は、世界で演奏していると、日本人とは違った反応が返ってくる。そこが面白いし、そうした“世界から見た日本の素晴らしさ”を、逆に日本の人々に伝えていきたい。」
このようなことをおっしゃっていました。

“音楽で世界とつながる。音楽で日本の素晴らしさを国内外にアピールする“
スケールの大きいお話に、まーさんも大いに触発され、元気をもらいました。


まーさんは音楽(楽器)大好きですが和楽器には縁がなく、いつか日本人として何か和楽器をマスターしたいと思っていました。今日のお二人のように、和楽器で日本人の魂を外国人に伝えることが出来たらいいなあ(あんなに凄い演奏は出来ませんが…(汗))とも思っていました。

消えかかっていた「やりたいことリスト」(和楽器を習う)が、復活しそうな予感の日となりました。


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「いせ辰」の千代紙

湿気を含んだ風が、灰色の雲を押し流しています。


今日は、近々アメリカに一ヶ月滞在する知人のリクエストで、向こうの人たちに配る日本風の小さなプレゼントを作りました。
こういう場合毎度のことなんですが(苦笑)、千代紙で手裏剣をたくさん折ってみました(子供は喜びますよね。外国人はどうかなあ??)。それから、同じく千代紙を使って栞も作りました。

千代紙・・・とても可憐で美しく、まーさんは大好きです。
昨今は、百円ショップでも売っています(笑)
ですが、昔からの製法で作られた本物の千代紙は、絵柄も和紙の匂いもすべてが素敵です。何枚でも買い集めたくなります。

東京都台東区谷中に、「いせ辰」という江戸千代紙の老舗があります。調べましたら元治元年(1864年)の創業だそうです。
店内には、数えきれないほどの図柄の千代紙があり、美しく楽しく可愛らしく、いつまで見ていても飽きることはありません。
また千代紙だけではなく紙細工の小物や歌舞伎の版画、江戸の粋な文様をあしらった風呂敷や手ぬぐいなどもあります。

まーさんは伯母がこの近くに住んでいたこともあり、小さい時からこの近辺はなじみの深い土地です。
沢山の寺院、谷中墓地の桜、朝倉彫塑館、夕焼けだんだんと谷中銀座、煎餅のお店、つくだ煮のお店などなど・・・思い出がいっぱいですが、中でも「いせ辰」は何度も通った大好きなお店です。
最近は通信販売も始めたとのこと!知らなかった・・・(驚)


梅雨が明けたら、まーさんも久しぶりに「いせ辰」を訪れて、この辺り(いわゆる“谷根千“と言われてますが)を散策してみたいと思います。


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スーパー発「七夕」

昨日ホームセンターの前を通りかかったら、入り口に(門松のような?)七夕飾りがありました。
そういえば、今度の日曜日は七夕ですね。


七夕は亡母の誕生日でもあり、とりわけ母は年中行事を大事にする人だったので、印象深い催しの一つです。

まーさんの子供の頃は、笹を山から取って来ることも出来ました。が、現在の住まいには、山も野原もありません。
ではどうするか?
大丈夫です!都会(て程でもないのですが…)でもちゃんと七夕まつりは出来るのです。今日見たら、スーパーに「七夕セット」(作り物の笹と飾り一式)が売っていました(笑)便利な世の中やなあ。

また去年ママ友から入手した情報によると、この時期にはお花屋さんで笹を売っているそうです(驚)。笹が売り物になるって…(汗)田舎育ちのまーさんにはちょっと驚きでしたが…。
それでも、どんな形であれこうした日本の行事が各地できちんと残されているのは嬉しいことです。

もう少しすると、さらにたくさんの七夕グッズが店に並ぶのでしょう。昨日見て面白かったのは、お総菜売り場にあった「七夕そうめん」。そうめんと野菜などが天の川っぽくしつらえてある弁当でした。よく考えたなあ、感心します(笑)。


近々、アメリカに一か月ほど滞在する知人がいて、向こうの人に配る小さな日本風のお土産を所望していたので、折り紙で何か作って渡そうかと思っています。そのついでに七夕飾りも作って―笹はどうしようかな、お花屋さんで買おうか―外に置いてみようかなあ、と考えています



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NEW 扇子

今日、扇子を買いました!
長年使い続けていたお気に入りが壊れてしまい、残念ですが買い替えることにしたのです。


二軒お店を回り、素敵な扇子を見つけました(喜)。
紺と白で、透かし模様がとてもかわいらしく涼しげです。

実は先週もお店をのぞいたのですが、その時よりも種類が増えていました。
きっと本格的な夏が近づき、品揃えが豊富になったのでしょう。

扇子コーナーにはこんな紹介文もありました。
「扇子は“末広がり”ということから、とても縁起の良い小物です。贈答用にも喜ばれます」
なるほどね~、そうなんだ。
実際まーさんが買い求める時も「贈り物ですか?」と尋ねられました。
プレゼントにされる方も多いのでしょうね。


まーさんが扇子を常時持ち歩くようになったのは、高校生の時に読んだマンガの影響です(笑)「ファンシーダンス」(岡野玲子 著)というマンガで、映画化もされました。寺の跡取りである大学生の主人公・陽平がいつも扇子を持ち歩いていて、それを見たまーさんは「かっけぇ(あ●ちゃん風)」と思い(笑)、以来扇子はまーさんの必需品となったのです。

実際持ってみると、なかなかどうして便利なものです。暑い時、さっと取り出して扇ぎます。すると涼しい風が、顔にふわりふわりとやってきます。
日本人だけでなく、例えば外国人へのお土産としても、風情もあって便利でもあって良いのかなあと思いました(あ、でも先日アメリカ留学から戻ってきた高校生は「成田に着いた途端ジメ~っとして日本だなあって思った…。アメリカは暑くてもカラッとしてるから快適だよ」と言ってたな。どうなんだろう、湿気の多いアジア以外の国では、扇子なんていらないのかな??)


ともかく(汗)日本の夏には扇子。まだお持ちでない方はぜひ一ついかがでしょうか。

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プロフィール

まーさん

Author:まーさん
息子と夫と私、考え方も行動もてんでバラバラな3人で暮らしています(笑)でも仲良しです。
音楽、映画、読書が好き。芸術鑑賞、外国語、旅行も好きです。ゆ~る・じゃぱんでは、日本大好きまーさんが暮らしのに漂う日本の香り・日本文化をゆる~く綴っていきます。

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