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まーさん超訳『竹取物語』~たけとりの翁とかぐや姫②~

今日は曇り日のせいか、一段と寒い気がします――

先日22日・23日。まーさんと息子は、以前当ブログでも紹介しました「21か国語で話そう」クラブの合宿に参加しました。150人ほどが集まり、多言語ゲームやダンス、CDに合わせての多言語発話、国際交流についての体験シェアなど、盛りだくさんの内容で有意義な時間を過ごすことができました。いつも思うことですが、「言葉の習得」には「互いを認め合うフラットで温かい人間関係」が必要不可欠であり、逆に世界中のあらゆる人々と「フラットで温かい人間関係」を構築するためには「言葉(多言語)の習得」が必要不可欠であるとも思います。そんなことを改めて認識した二日間でした。

そして24日イヴの日は、「21か国語で話そう」クラブのクリスマス会がありました。小学生たちが司会を担当し、クリスマスソングに合わせてのダンスや特技披露、アメリカやフランスに留学していた高校生の「各国のクリスマス事情」話、多言語聞き取りクイズなどで盛り上がり、ワイワイととても楽しい時を過ごしました。

さらに昨日25日は、まーさん家族のクリスマス会。自宅でみんなの好きなお料理やワイン、ケーキを囲んでこれまたゆったりと、楽しいひと時を過ごすことができました。

クリスマスも終わり、これからはお正月に向けての準備です。本当に、年末は行事が多くて目が回りますね(楽しいですけど^^)
特にまーさん宅は、まーさんと息子の誕生日が1月なので、
 ☆クリスマス
 ☆お正月
 ☆まーさん&息子の誕生会
 ☆バレンタインデー&ホワイトデー
のような感じで、冬はイベントだらけ(^^ゞ

体調を崩さないように気を付けつつ、今冬も沢山のイベントを楽しみたいと思います。


               ◇


バタバタの毎日で、ブログ更新まで大分日が空いてしまいましたが(汗)、『竹取物語』の続き、参りたいと思います。




『竹取物語』~たけとりの翁とかぐや姫②~



 たけとりの翁は、その後も長いこと竹を取り続けていた。

そして竹の中には、なぜか決まって黄金が入っていた。

そんなわけで翁は、だんだんと勢いの盛んな

大金持ちになっていったのである。


 そうしているうちに、この可愛らしい竹から生まれた子が

たいそう大きくなったので、

祭祀をつかさどる一族・御室戸斎部の秋田(みむろといんべのあきた)を呼んで、

名前をつけさせることにした。

秋田はこの子に「なよ竹のかぐや姫(しなやかな竹のような光かがやく姫)」

という名前を付けた。この名づけの式の三日間は、それはもう盛大に酒盛りをし、

ありとあらゆる音楽を奏し、歌を歌ったそうな。

そして、男であれば誰でも招き集めて、

とにかくたいそうな勢いで管弦の催しをしたのだった。


 この世の男たちは、身分の高い者も低い者も、

「何とかしてこのかぐや姫を手に入れたいものだ、妻としたいものだ」と、

かぐや姫のうわさを聞いて憧れ、心を乱す。翁の家の垣根辺りや家の門にも、

そこにいる人すら容易く見ることができようはずもないのに、

男たちは夜も心静かに寝ることが出来ず、闇夜にも出かけて行き、

垣根に穴を開けて覗き見たりして、誰も彼もが心を乱している。


 その時から、求婚のために女の処に忍んでいくことを

「よばい」と言うようになったそうな。






次回は、当代の色好み・五人の貴公子が登場してきます。
さて、いかなる五人なのでしょうか――?


参考文献
*『日本古典文学全集8 竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語』(小学館)
*『岩波古語辞典』(大野晋 佐竹昭広 前田金五郎 編)



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まーさん超訳『竹取物語』~たけとりの翁とかぐや姫①~

まさに師走。
何やかやと忙しく、毎日を過ごしております。

ところで。
12月17日は、まーさん夫婦の結婚記念日でした。

が、特に何もせず・・・
家族全員忙しいもので・・・
とりあえず、ケーキとワインでお祝いはしました(笑)

また改めて、小さなパーティでもしたいと考えております。

結婚11年。あっという間ですね。
一夫一婦制の結婚形態。古代日本のおおらかな結婚形態に比べ、ある種の息苦しさも確かにあります。しかしそれ以上に、一人の人間と深く関りあうことで得られる学びと安定感も多いと、まーさんは感じます。
この11年を振り返ると、実に多くの学びがありました。人間として、格段に成長したという思いです。

勿論、結婚だけが人間の成長ではありません。独身の方もまた、仕事や人間関係や様々な愛の形を通して、既婚者には望めない多くの学びを経験されていることと思います。

今日からまーさん超訳で綴ります『竹取物語』の主人公かぐや姫も、地球では独身を貫いて月へと帰還いたしましたが、やはり、様々な人間関係・様々な愛の形を経験し、魂の成長を得られたのではないかと考えます。





それでは、まーさん超訳『竹取物語』、始めたいと思います。





『竹取物語』~竹取の翁とかぐや姫①~


 今となっては昔のことだが、

「たけとりの翁(おきな)」というものがおったそうな。

野山に分け入り竹を取っては、色々なものを作っておった。

その名は、「さぬきのみやつこ」と言ったとか。


 翁は、毎日毎日竹を取りに出かけておったが、ある日のこと、

その竹の中に、根本が光るものを一本見つけたそうな。

不思議に思って近づいてみると、筒の中が光っている。

よくよく見ると、驚いたことに、三寸ほどの大きさの人が、

たいそう可愛らしい姿でそこに座っている。翁は、

「あなた様のことを見つけられたのは、わたしが朝に夕に見ている

竹の中にいらっしゃったからこそでございます。

あなた様は竹で作った籠(こ)ならぬ、わたしの子(こ)に

おなりになる運命の人のようですね」

と言った。そして手の中にさっと入れて、家へと持ち帰って来た。

それからは、妻の嫗(おうな)に預けて、その子を育てさせた。

その可愛らしいことといったら、もうこの上もない。

たいそう小さいので、翁の家にはたくさんある、

竹の籠に入れてお育てした。


 たけとりの翁は、毎日毎日竹を取るのだが、

この子を見つけてからというもの、

竹を取るとその節と節との間にある空洞ごとに、

黄金のある竹を見つけることがたび重なった。

こうして、翁はだんだんと豊かになっていったのである。


 この子供は育てるうちに、驚くべき早さでずんずんと

大きくなってゆく。そして、家に来てから三ヶ月ほどで、

すっかり一人前の大人くらいの大きさに成長してしまった。

そこで翁と嫗は、髪あげ(女性の成人式)などの準備をあれこれ

して式を行い、この子に成人の証である裳(も)を着せた。

二人はこの子を、帳(とばり)の中から一切外に出さず、

まるで貴族の姫君のように大事に大事にお育てになった。

この姫君の姿かたちから溢れ出る気品と美しさは例えようもなく、

建物の中は姫のまばゆいばかりの光に満ちて、暗い所など一切なかった。

翁は、気分が悪く苦しい時も、この子を見るとたちまちに苦しさが消えて

なくなってしまい、腹立たしいことすらも、静まってしまうのである。






次回に続きます。



*参考文献
・『日本古典文学全集8 竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語』(小学館)
・岩波古語辞典(大野晋 佐竹昭広 前田金五郎 編) 



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『かぐや姫の物語』

いまはむかし、たけとりの翁といふものありけり。

野山にまじりて竹をとりつつ、よろずのことにつかひけり。

名をば、さぬきのみやつことなむいひける。




昨日、映画「かぐや姫の物語」を観ました。

原作『竹取物語』を驚くほど破綻なく換骨奪胎し、高畑監督の、人間に対する深い愛情が強く感じられる作品でした。以下、感想を少々述べたいと思います。



【原作に忠実でもあり、完全なオリジナルでもある】
あまり知られていないことですが、原作『竹取物語』は「人間賛歌の物語」です。

ご存じの通り我々人間は、仏教で言うところの八つの苦(生老病死に加え、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦)を背負って生きています。人はこの世にいる間、愛や恨み・嫉妬や物欲に捉われ、病に苦しみ、死の恐怖に怯え、つまりは常にそうした悩みに翻弄され続けて生きているといっても過言ではありません。しかし、そのような苦しみのさなかにも、我々は季節の移ろいに心動かされ、生きとし生けるものとの深い愛に喜び、時にはこの世のあらゆるものとの微かな縁に驚きを見つけ、魂が肉体を離れるその瞬間まで、激しく静かにこの世を謳歌する生き物なのです。

『竹取物語』の作者は、そんな人間の、時には醜く生々しい・時には美しく愛おしい生の在り方に限りない愛情を注ぎ、人間存在そのものが持つ「おかしみと哀しみ」を、かぐや姫という超越した存在との対比で描いていきました。

原作のかぐや姫は最初、「月の人」として破格の美しさを持つものの「人間」らしい感情をいっさい持たない冷たい人物として描かれています。しかし、五人の求婚者や帝とのやり取りを通じて、彼女は徐々に人間性を獲得し、やがて本来の居場所・月に戻らねばならなくなる頃には、すっかり一人の人間・地球人として喜怒哀楽を理解し、親子愛や男女愛に心を揺らす女性へと変貌を遂げるのです。

だからこそ物語の最後、月からの迎えに対し「人間」としての毅然とした態度をとりつつも、運命のままに月へと戻っていかねばらないかぐや姫と、周囲の人々の哀しみが、読み手の心に強く迫って来るのです。
”人間とは、何と哀れで愛おしい存在なのだろう”と。

このように、原作におけるかぐや姫は、
≪月の人→人間の女性→月の人≫
という変遷をたどりますが、映画「かぐや姫の物語」では、そこに監督の新解釈が加えられ、まさに換骨奪胎、全く新しい「人間賛歌の物語」としてよみがえっています。

ですから、本映画は、「原作に忠実でありながら、原作とは全く違うオリジナルの物語」であるとまーさんは考えます。



【絵の美しさ】
従来のアニメーションでは、背景とセル画は別々の様式で描かれるそうですが、本映画ではそれが一体となり、まるで動く日本画を観ているような錯覚に捉われます。
その動く日本画に、季節ごとの鳥の声や風の音、水のせせらぎが効果音として添えられると、何とも言えぬ心地よい感覚が脳へと伝わり、心がどこか遠くの懐かしい場所に連れていかれるような、言うに言われぬ浮遊感を覚えます。
これはまさに、奇跡的な映像といっても良いのではないでしょうか。



【印象的な音楽】
本映画の音楽は久石譲氏によるものですが、中でもまーさんが心動かされたのは、劇中何度となく出てくる「わらべ唄」「天女の歌」です。
音階を変えて歌われるこの二つのうたは、彼女の月における高貴な身分を予感させる伏線として非常に効果的であります。加えてその歌詞も、人間と地球を慈しむ気持ちにあふれており、大変印象深くいつまでも心に残るものでした。

またクライマックスで、月人たちが奏でる音楽も、あっと驚くような曲調でした。「悩みも苦しみもない、不老不死の人々」を音で表わすと、なるほどこのようになるのか、と“目からうろこ”の思いがいたしました。



【プレスコの効果】
アニメーションにおいて、声優あるいは俳優の声を先に録音し、その声に合わせて作画していく手法をプレスコと言うそうですが、本映画はその方法で作られたそうです。
プレスコのせいでしょうか、画と声が真実一体化しており、実写のようなある種のリアリティーを感じました。
翁役を演じた故・地井武男氏の名がが字幕に出て来た時は驚きましたが、このようなシステムにより出演が可能になったのだと、初めて知りました。


                  ◇


まーさんにとって、『竹取物語』は特別思い入れのある古典です。「物語の出で来はじめの祖」として紫式部も認めていた『竹取』。そこには、古い神話伝承のあらゆる型が詰め込まれつつも、「人間賛歌」と「愛の苦しみ・喜び」という新しい文学的視点が組み込まれ、まさに日本の物語文学の全てが内包されていると言ってもよい、非常に奥深い古典なのであります。

まーさんは、是非ともこの「物語の出で来はじめの祖」・『竹取物語』を出来るだけ原文に忠実に、かつどなたにでも面白く読んでいただけるよう、ご紹介したい――
そんな思いが、映画「かぐや姫の物語」を観て浮かんでまいりました。

そこで次回からは(いつもながら突然ですが)、『竹取物語』のまーさん超訳を、少しずつご紹介していこうと思います。

『源氏物語』などに比べますと『竹取』は短編です。しかし全文現代語訳となりますと、かなりの長さになってしまいます(汗)
ですから、途中あらすじ紹介にとどめる省略箇所も設けまして、まーさんが「ここぞ」と思うところは超訳を施し、掲載したいと思います。

皆さまが子供のころ絵本で読まれた『たけとりものがたり』。そして学校の古典授業で、部分的に読まれたであろう『竹取物語』。
それらを思い出しつつ、また比較しつつ、読み進めていただければと思います。

これまでの超訳シリーズと違い、物語を一つ丸ごと扱うわけですので、まーさんにもどうなることやら見当もつきませんが(汗)、楽しみながら取り組んでまいりたいと思います^^








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七十二候カレンダー

遂に今日、届きました!!
「二十四節気七十二候カレンダー」




こちらでございます(表紙です)↓
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細部がはっきり写ってなくてすいません。
雰囲気だけ感じていただければと(汗)




当ブログではすっかりお馴染みとなりました『日本の七十二候を楽しむ―旧暦のある暮らし』(文 白井明大 絵 有賀一広 東邦出版)という本。本書を初めてご紹介した際、まーさんは「七十二候カレンダーは存在しないのでしょうか。あるならば是非流行らせたいです!」と記載いたしました。すると、相互リンクさせて頂いているダメパパ様より、即座に「七十二候カレンダー、あるそうです」との情報をいただきました!!(とても嬉しかったです!!ありがとうございます(*^^)v)

その時からまーさん、
「ならば来年は必ずそれを購入すべし!」と心に決めておりました(笑)

そして今日。注文していたそのカレンダーが届いたというわけです。
表紙だけ見ても、なかなか風流ですねえ。
このカレンダー、二十四節気七十二候のみならず、月齢・旧暦・潮名・干支・四季折々の花鳥・菓子なども載せられているようです。
毎日が楽しみになるような暦です。

問題は、これをどこに飾るか、ということ・・・

まーさん家族は、3人がそれぞれ自室を持っておりますが、そこには各自好みのカレンダーを飾っております。今年について言えば、息子が「ポケットモンスター」、夫が「鉄道写真」、まーさんが「油絵」でございます。そしてリビングには、まーさん好みの小さなカレンダーと、家族が書き込みの出来る大きめのカレンダー(今年は藤城清治)をかけています。

つまり我が家はあちこちカレンダーだらけ、というわけでして・・・(汗)

あと残っている場所といえば・・・
そう、あそこです。
お手洗い、しかないのでございます(^^ゞ

我が家は全体的に洋風にしつらえた家でして、和室は一室しかありません。
お手洗いも勿論洋風です。裁縫の苦手なまーさんが、一生懸命縫ったクロスステッチの刺繍なぞが飾ってあります(笑)

クロスステッチに「七十二候カレンダー」・・・
う~ん、かなりミスマッチ・・・(泣)
でも、家族全員が日に一度、必ず目にすることができる場所って、実はお手洗いなんですよね(苦笑)
トイレで季節を感じ、教養を深める・・・
まあ、これもよろしいのではないかと(-_-;)

というわけで、来年は”トイレで日本を感じる“一年にしたいと思います。楽しみです(謎・・(^_^メ))




ところで、上記の本によれば、今日12月11日までが七十二候でいうところの「閉塞く冬と成る(そらさむくふゆとなる)」だそうで、その意味を引用しますと、
天地の陽気がふさがり、真冬が訪れるころ。
とのことです。

そう言われてみればこのところ、爆弾低気圧なども発生し、一気に寒さが増した気がいたします。

同じ本の、候のことばの欄を見ますと、「ふろふき大根」とあります。まーさんこれが大好きです^^
先日山梨県に旅行した折、ドライブインで葉付き泥付き大根を購入いたしました。すごく大きくて、何と一本100円でした(安い!)これを今、おでんのように薄味で煮たり、鳥そぼろあんかけにしたりして楽しんでおります。生で食べてもすごく甘いです。
明日は、そうですね、ふろふき大根にしてみたいと思います。葉っぱの方もまだ手付かずですので、つくだ煮風に炒めたり、菜飯にしても良いかな、と考えています。
何かおすすめの大根料理(葉っぱも含めて)がありましたら、ぜひ教えて下さい^^




では皆さま、来週から更に気温も下がるとのこと。
どうぞお体に気をつけて、お過ごし下さいませ。




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天狗山そしてパリの街

二十四節気における「大雪」の昨日。
まーさん家族は、義母と共に山梨へ旅行いたしました。
目的は、義母の一族で代々信仰している
「天狗山」へのお参りです。




「天狗山」とは一体いかなる場所か。
義母の実家は、日蓮宗総本山身延山のふもとにあります。
そしてその実家近くには、
身延山に住む二体の天狗様・妙法両大善神様が
お祀りされた小高い山があり、これがいわゆる「天狗山」なのです。

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くねくねと流れる富士川。そこを見下ろす、うっそうとしたお山。
登って行くと、中腹あたりでしょうか、
お天狗様の祀られたお堂が立てられています。

義母が幼い頃、ここは非常に霊験あらたかな神として盛んに信仰され、
人々は皆このお山でお祈りをし、悩みを相談し、
盛大なお祭りを催してきたそうです。

現在は若者が町を離れ、人口も減少し、
それに伴いお天狗様を信仰する人もまばらになったようですが、
まーさんの夫をはじめ、義母とその家族・親類縁者は、
今も厚い信仰心を持って、このお天狗様にお祈りを捧げております。

昨日は晴天に恵まれ、お山に登るのには最適な一日でした。
山上のお堂までは階段と未舗装の小道が交互に現れ、
中々に急な坂道です。
あまり速く歩くと、ちょっと息が切れます(^-^;

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息子は、落ち葉で埋もれた道を前屈みに進みつつ、
様々な形のドングリを拾って、
まーさんにプレゼントしてくれました(笑)

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急な階段を登り切ってお堂に到着すると、
まず戸を開けて、中のお掃除をします。
戸の隙間から枯葉が舞い込んでいるので、
それらを掃き清め、ロウソクに火をつけ、
お線香をあげ、義母から順番にお祈りをします。

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お堂には太鼓や鉦があり、義母は必ずお題目と共に、太鼓を叩きます。
叩き方には決まりがあり、それは彼女が子供の頃、お山を管理していた
お上人様に教わったものだそうです。

まーさんもその太鼓の音を聞きながら、無心に座っておりました。
すると、眉間の辺りがモワモワして参りまして、体がぐらぐら揺れます。
何やら怪しい現象ですが(汗)これはいつものことでして、
まーさんはすっかり慣れてしまいました。

そして義母や夫に続き、まーさんもお堂の奥にてお祈りをいたしました。
目をつむり手を合わせ、自分の家族や自分自身、友人知人、
そして世界と宇宙(えらい大規模ですが・・・汗)の平穏をお祈りしました。

しかしながら途中、ウチの息子さまが横で邪魔したり、
大声でふざけたりしていたので、
未熟者のまーさんはお祈りに集中できず、祈りの最中
「集中できなくて申し訳ありません・・・」と、お天狗様に謝る始末(苦笑)

そんな調子なので、何かお祈りし忘れたことも
多々あったように思うのですが(◎_◎;)、
ともかく、良い線香の香りが漂う中、心に思うことはほぼ??
お話しできたように感じました。

そしてこれもいつものことですが、ここにお参りしてお祈りをすると、
なぜか温かい気持ちになって涙が流れます。清々しいお山のお堂で、
自分や宇宙と向き合う時、何か自分が大いなるものに守られているような、
あるいは許されているような、不思議な感覚が心に湧いてくるのです。
それが一体何なのか、深くは追及しませんが、
とにかく「ワタクシが宇宙であり、宇宙がワタクシである」というような、
恐れ多い一体感を覚えて、心が動かされることは事実です。

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ここに載せました、「天狗山」の写真を見て、皆さまにも何となく、
その雰囲気とまーさんの心の機微が伝わりましたでしょうか?

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こうしてお参りを済ませ、近くのドライブインで地場産の大根や
漬物などを買った後、次の目的地へと向かいました。
富士急ハイランドです。

とはいっても、あの!!絶叫マシーンやお化け屋敷に入るためではなく(笑)、
富士急ハイランド入園口外側にて無料開催されている
「リサとガスパール タウン」を見学するためです。

まーさんと息子は、リサとガスパールが大好き^^
ご存じない方のために、ちょっとだけ解説いたしますと、
リサとガスパールとはフランスの絵本『リサとガスパール』シリーズに登場する、
ウサギでも犬でもない架空の生き物のキャラクターで、
パリの小学校に通う7歳くらいの子供達です。
白い方がリサ、黒い方がガスパールで、二人は永遠の友達・大親友。
この二人が繰り広げるやんちゃでおちゃめな日常を描いたのが、
絵本『リサとガスパール』シリーズであります。
「ひゃー やっちゃった!」と言って、いつもとんでもない失敗を繰り広げる
二人のやんちゃぶりが面白くて、まーさんも息子もこの絵本にはハマっています。

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そんなわけで、この「リサとガスパール タウン」、
とても楽しみにやってまいりました。

河口湖畔を通り、美しい雪の富士山に見とれつつ車を走らせると、
夕方に富士急ハイランド到着。

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リサとガスパールのお土産もたくさん購入し(^-^;
楽しかった富士急「リサとガスパール タウン」を後にして、
夕食は山梨名物「ほうとう」を食べようということになり、
県内に多数展開している有名なほうとうのお店「小作」に向かいました。

お店に入ると靴を脱ぎます。畳の大広間に掘りごたつ形式のテーブル。
足を下におろして座ります。とっても温か。
メニューはほうとうだけでも相当の種類がありますが、
まーさん達は王道の「かぼちゃほうとう」を頼み、
加えてサラダと「わかさぎフライ」も頼みました。そして出て来たのがこちら。

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とにかくボリューム満点。お腹もいっぱいになり体も温まって、
大満足の夕食となりました。

こうして、まーさん達は帰途についたのであります。




実はこの日、まーさんは新橋のステキな居酒屋で、
女子会の予定があったのですが、
家族旅行があったので参加できず、
ちょっと残念な気持ちでいました(^^ゞ 
しかし「家族とのお参り&リサとガスパールタウン巡り」は
ホントに楽しくて、
お陰様で、爽やかな充実した一日を過ごすことが出来ました。

お天狗様、富士山、リサとガスパール、ほうとう、
この日に出会った全ての人・物、
そして何といっても家族に、感謝感謝です(*^^)v



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師走

まーさん遅ればせながら、本日より、年末の大掃除を始めました(汗)
例年より取りかかりが遅れた分、一度にこなさねばならない作業が増えてしまい・・・まーさん、ただ今、四苦八苦しております(苦笑)

しかし一年は早いものですね~ もう大掃除の季節だなんて・・・

他にも今日は雑事が多く(ケーブルテレビの修理・壊れた掃除機の部品引取り・インフルエンザ予防接種等々)、いやはや忙しい一日でした(汗)




ということで夜になった今、ようやく一息ついたところです。
一日の締めくくり、ちょっと休憩の気持ちを込めて、本日のブログは「暮らしの中に見つけた師走の風景」をご紹介したいと思います。




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ケヤキと青空




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光が当たり、美しいです。




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赤い実。何という名前でしたっけ。




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キッチンの果物かご




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本日キッチンにて使用の「沖縄手ぬぐい」




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冬空の雲も良いですね。




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お花もきれいです。




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どこかにつながっている空・・・



明日も大掃除、頑張りたいと思います―――


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西新井大師の一日

東京都足立区にあります、西新井大師に、家族でお参りしました。
昨秋同様、今年も「家内安全」のご祈祷を受けました。
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山門



ちょうど、七五三のシーズン。
境内には可愛らしい着物姿の女の子や男の子が、
正装したご両親と共に、お参りにいらしてました。
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本堂



昨年のお札を返却し、本堂にてご祈祷を受けます。

ご祈祷に先立ち、一人の僧侶から簡単な説明を受け、
その後大勢の僧侶たちが、本堂に入場してきます。
そして、太鼓の大音声とともにご祈祷が始まります。
護摩壇に火を焚き、その前で僧侶たちがお経を読み上げます。
太鼓の音、鐘の音、厳かな僧侶の声は、
まるで頭のてっぺんから体中に満ちてくるようで、微かなめまいを覚えます。
合掌し、目をつむってそれらを聞いていると、何かが胸に迫ってきて、
静かに涙がこぼれました。

いかなることがあろうとも人前で泣いたことのない夫ですら、
「涙が出てきた・・・」
と申しておりましたので、ご祈祷にはやはり何か、
人知の及ばぬ大きな力が働くものと思われます。
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稚児大師(弘法大師)様は、神童の誉れ高く、
信仰すれば子育て・学業成就のご利益をいただくことが
出来るとのこと。
息子は夫に促され、何やら熱心にお祈りいたしておりました(笑)



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帰りはすっかり真っ暗。
振り返ると、左に清水屋、右に中田屋。
どちらも老舗の草だんご店です。
両側から呼び込みの声がかかり、
お味見の草だんごが差し出されます(笑)

夫は清水屋で草だんごを、
まーさんは中田屋でみたらし団子を買いました。
(このみたらしは、団子の中にみたらしのタレがくるまれているという
とてもユニークなものです。食べやすくて美味しい。)



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真っ暗な門前を通り、いつも寄る民芸店でお買い物をし、
ビュッフェのお店で夕食。



何かと気ぜわしい年末ですが、ゆったりと心洗われる一日でした。


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プロフィール

まーさん

Author:まーさん
息子と夫と私、考え方も行動もてんでバラバラな3人で暮らしています(笑)でも仲良しです。
音楽、映画、読書が好き。芸術鑑賞、外国語、旅行も好きです。ゆ~る・じゃぱんでは、日本大好きまーさんが暮らしのに漂う日本の香り・日本文化をゆる~く綴っていきます。

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