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まーさん超訳『竹取物語』~大伴の大納言と龍の頸の玉②~

今日はまた、一段と寒い一日になりました。
家族は皆、お昼寝の真っ只中でありますzzz
まーさんも何だかとても眠く、横になりたい気分です(笑)


            ◇


まーさん超訳『竹取物語』~大伴の大納言と龍の頸の玉②~


《あらすじ》
大納言は遣わした家来達が戻るのを、昼も夜も待ち続けたが、年を越しても一向に音沙汰がない。

大納言は待ちきれなくなり、極秘裏に舎人(とねり)を二人だけ連れ、目立たぬように服装を変えて難波の辺りにやって来た。そして船人に尋ねる。
「そなたは大伴の大納言の家来が船に乗って龍を殺し、その首の玉を取ったという話を耳にしたことはないか。」
船人は「・・・不思議なお話ですね。」と笑って、
「そのようなことをする船は一切ございません。」
と答えるので、大納言は『何とも浅はかな船人よ。何も知らずにこんなことを言っておる。』と思い、次のように言った。
「私の弓の力をもってすれば、龍を見つけ次第すぐ射殺して、頸の玉を取ってしまうのは容易いことだ。私より遅くやって来る家来どもなど、待っている必要はない!」
こう言って大納言は自ら船に乗り、あちらこちらの海を回り始めた。そうするうちに、たいそう遠くの築紫の方の海まで船を進めたのだった。

するとどうしたことだろうか、突然強い風が吹いて辺り一面暗くなり、船は揺らいであちこちに漂う。方角も分からず、沈没してしまう程風に吹き回され、波は何度も打ちかかって海中に巻き込まれる勢い、雷までもが落ちかかるようにひらめく。

大納言はひどく取り乱して言う。
「こんな苦しい目に会ったことは未だかつてない。どうなってしまうのだ!」
梶取(かじとり)が答えて言う。
「私は数え切れないほど何度も海へ出ましたが、未だかつてこのような苦しい目に遭ったことはございません。船が海底に没しなかったとしても、きっと雷が落ちかかって来るに違いありません。もし、幸いにも神の助けがあったとしたら、死なないまでもどこか知らぬ南海に流され、見たこともない島へと漂着することになるでしょう。何ともひどい主人にお仕えしてしまったおかげで、思いもかけない死に方をすることになりそうです・・・」
こう言って梶取は泣く。大納言はこれを聞いて、
「船に乗ったら、とにかく梶取の申すことだけを仰ぎ見て頼りにするものなのに、そなたは何故そんな情けないことを申すのだ!」
と、青反吐を吐きながら言う。梶取は答えて言う。
「私とて神ではありませんので、この状態で何が出来ましょう。風が吹き、波が激しいのは分かりますが、雷までが頭上に落ちかかるようなのは、きっと大納言様が、龍を殺そうとなさっているからに違いありません。疾風も龍が吹かせているのです。一刻も早く神に祈りを捧げて下さい!!」

大納言は「それは妙案だ」と言って、
「梶取の御神よ、お聞き下さい!!わたくしは浅はかにも軽率な心で、龍を殺そうなどという暴挙に出てしまいました。今後は、龍の毛一筋すら、動かし申し上げることはありません!!」
と祈りの言葉を放って、立ったり座ったり、泣きながら神に呼びかけなさること、千度ほどにもなっただろうか――その効果かどうか、次第に雷がおさまって来た。

しかしまだ稲妻は光り、風もひゅうひゅうと吹いている。梶取は言った。
「この嵐はやはり、龍の仕業であったのです。今吹いてきた風は、良い方向へ吹く風です。南海に流されるような風ではありません。この風は、我々が行きたい方向へ向かって吹いています!」
こう言ったが、大納言はあまりのことに肝をつぶし、梶取の言葉を聞き入れることすら出来なくなっている。




次回に続きます。


参考文献
*『日本古典文学全集8 竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語』(小学館)
*『岩波古語辞典』(大野晋 佐竹昭広 前田金五郎 編)



大納言どうなってしまうの??
 ↓( ゚Д゚)↓
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Author:まーさん
息子と夫と私、考え方も行動もてんでバラバラな3人で暮らしています(笑)でも仲良しです。
音楽、映画、読書が好き。芸術鑑賞、外国語、旅行も好きです。ゆ~る・じゃぱんでは、日本大好きまーさんが暮らしのに漂う日本の香り・日本文化をゆる~く綴っていきます。

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