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まーさん超訳『竹取物語』~かぐや姫帝の召しに応ぜず昇天す③~

今日――いやもう昨日になってしまいましたが(^^ゞ
18日は、例によって息子と二人、
「21か国語で話そう」クラブに参加してきました。

いつもですとまーさん達、夜の会(18:30~)からの参加ですが、
息子の小学校が午前中授業となり、時間的に余裕があるので、
初めて夕方の会(16:30~)にも参加いたしました。

昨日はいつものクラブメンバーに加え、
当クラブに興味を持たれ体験にいらした親子の方も交えて、
とても新鮮で楽しい時間を過ごすことが出来ました。

幼児から高校生・大人まで入り混じり、多言語ゲームやダンス、
そして多言語での自己紹介、また昨年フランスに一年間留学していた
高校生の体験談を聞くなど、楽しさと共に興味深く発見も多い内容でした。

まーさんは中国語で自己紹介をし、
息子はフランス語で自己紹介をしましたが、
彼はさっそく上記の体験談で聞いた
「フランス語の難しいrの発音(ノドをカーッと鳴らす、みたいな)」
を真似して、ジュマペーr、メrスィ、とかやっていました(笑)



仕事であれプライベートであれ、どのような集まりにも言えることですが、
集団には、新しい人々の参加によって新しい風が舞い込むことが、
その進化・深化には必要不可欠なものだと、今日は改めて実感いたしました。

そして、そのような新しい風を、
いつもオープンマインドで受け止める心の在り様も、
個々人の進化・深化には必要不可欠だと思った次第であります。




             ◇




まーさん超訳『竹取物語』
~かぐや姫帝の召しに応ぜず昇天す③~



《あらすじ》
帝の言葉に翁は喜び、家に帰って、さっそくかぐや姫に真情を打ち明けて語りあう。
「これこれこのように、帝は仰っていました。それでもやはり、あなたは宮仕えをなさらないおつもりですか。」

かぐや姫は答えて言う。
「そのような宮仕えは絶対にいたすまいと思っておりますが、どうしてもお仕えさせようというならば、わたくしは消えうせてしまいとうございます。あなた様がご官位を頂けるよう、とりあえず宮仕えをし、あとは死ぬだけです。」

翁が答えて言う。
「そ、そんなことをなさいますな――官位を賜ることも、わが子を見られなくなるなら、何の役にも立ちません。そんなことはもうしなくても良いのです。――しかしなぜ、あなたはそこまで宮仕えを拒みなさるのですか。死ななければならないほどの理由があるのですか。」

かぐや姫は、
「死ぬなどという言葉は、やはり嘘であろうとお思いでしたら、試しにわたくしに宮仕えをさせ、死なないでいるかどうかご覧になって下さい。これまで多くの貴公子達が注いで下さったわたくしへの愛情は、ひととおりでなかったのを、全部無駄にしてしまったのですよ。それなのに、昨日今日、帝がおっしゃることにすぐに従うというのは、外聞が悪く恥ずかしいことです。」
と言う。

翁は答えて言った。
「世間のことは、どうあろうとこうあろうと、とにかくあなたの御命の危険こそが、大きな問題なのだから、やはり宮仕えはできそうにないと、宮中に参内して申し上げることにしよう。」

こう言って翁は、宮中に参内し申し上げる。
「帝の仰せごとの尊さに、あの女の童を宮仕えさせようとして、わたくしはその旨申しましたが、姫は『宮仕えに差し出すならば、わたくしは死ぬつもりです。』と言うです。あの娘は、実はこの造麿(みやつこまろ)が産ませた子供ではなく、昔、山で見つけた子供なのです。そのようなわけで、心の有様も世間の人とはかけ離れているのでございます。」
このように帝に奏上なさる。




さてさて、帝はこの後どうするのでしょう――
次回に続きます。



参考文献
*『日本古典文学全集8 竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語』(小学館)
*『岩波古語辞典』(大野晋 佐竹昭広 前田金五郎 編)




過激な淑女・かぐや姫に、帝はどう対抗するのか??
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No title

こんにちは^^
フランス語の r の発音、「ノドをカーッと鳴らす、みたいな」っていう表現、いいですね(笑)
フランス語の r は、吐く息が強いんですよね。
よく、汚いフランス語を聞いていると、吐く息が強すぎて、何言っているのか分かりません^^;
フランス語の発音で、特徴があるのが r ですが、日本語のカタカナ表記になるような発音が、案外、日本人には難しいような気がします。
日本語とフランス語の場合だけではなく、たとえばイギリス人が喋るフランス語は英語みたいに聞こえるし、フランス人が喋る英語はフランス語みたいに聞こえますよね。
結局、母国語の発音やイントネーションで喋っているのだと思います。

会は、何年も続けているとマンネリになってきますが、新しいメンバーが加わることによって、活気が出たりしますね。

Re: No title

Ariane様

こんばんは!
Ariane様はフランスにいらしたので、あのrの発音は
お手の物(^^)なのでしょうね(*^^)v

昨年フランス留学していた高校生の子は、最初このrがうまく言えなくて、
ホストシスターに怒られっぱなしだったそうです(^^ゞ
でも学校の友達が「猛獣が吠えるみたいにやればいいんだよ」
と言って(笑)、ずっと練習に付き合ってくれたとのこと。
フランスの高校生も、なかなか教え方が上手いし優しいですね(感心)

汚いフランス語は、吐く息が強すぎて言ってることが分からないんですね~~(苦笑)
どこの国でも、美しい話し方の人もいれば、その逆もいる、
万国共通ですね(一一")

昨日DVDで「シェフ」と言うフランス映画を観ていたら、
時代遅れの三ツ星シェフ役、ジャン・レノが、
侍の格好をしてほかの店に偵察に行く場面がありました。
そこで彼は「アリガト」と何度も言うのですが、
その発音が「アrガト」じゃなくて、ちゃんと日本語の「アリガト」
になっていたので驚きました。ジャン・レノは日本びいきだから、
正しい日本語の発音も学んでいるのでせうか??(笑)

どんな会でも、新しいメンバーって絶対必要ですね。
今まで忘れていた視点や新しい視点が獲得できて、
とても新鮮です。
昨日は体験の方が加わって、すごく楽しい会になりました^^

過激な淑女

まーさんの「過激な淑女:かぐや姫」の表現に爆笑です。
正鵠を得ていますね~!

しかし、デレのないツンばかりのこの淑女、どこがそんなに魅力的で男どもが群がるのか本当にわかりませんね。
弱さとかおちゃめさんとか、明るさとか、どこかそういう人間らしい要素があってこその美人の魅力さなのに、当時は顔さえ整っていれば氷の貴婦人でも手に入れたくて仕方なかったのでしょうか・・・
男にとっては本当に、「狩り」なのですね。
それをわかっていて拒み通すかぐや姫はある意味現代的で公平なのかな?
みかどのリアウションが(ちょっとコウィ)ドキドキです。

>集団には、新しい人々の参加によって新しい風が舞い込むことが、
その進化・深化には必要不可欠なものだと、今日は改めて実感いたしました。

まーさん仰る通りだと思います。
同じメンバーばかりで長く続けていくと、どこか偏って枯れてきますよね。
体と同じで、新しい細胞がはいってきてこそ活性化して進化していくのですよね。
息子さんと充実した楽しい一日が過ごせてよろしかったです(=^・^=)

Re: 過激な淑女

美雨様

おはようございます!
美雨様のおっしゃるように、男にとって女を手に入れることは
ある意味「狩り」なのですね~~
そして「結婚するまで顔も見たことがない」と言う状態で
行われた通い婚は、
男の妄想をこれ以上ないほど膨らませるシステムだったのだろうと、
想像します(爆)
ツンツンかぐや姫でも、とにかく見てみたい~~会ってみたい~~
美しいものを手元に置きたい~~
で、心がいっぱいになってしまうのでしょうか???

昨日の夜も「21か国語で話そう」クラブに行ってきたのですが、
やっぱりメンバーが固定的ではない方が、
いろんな化学反応が起きて、より面白い方向に向かいますね。
昨日は「息子とSUBWAYに行った時の話」を英語でしてみました~~
(因みに最近は、この同じ話を韓国語でやったりしています。
オソオセヨ~~みたいな感じで 笑)

No title

こんばんは。
フランス語の響き、良いですよね。って私の場合はジュリー・レスコーとフランス映画位でしか耳にしてませんが。

何(クワッ)?とか、よく真似してします。


新しい風を入れるのは、どこの世界でも必要ですね。

Re: No title

yuccalina様

ボンジューr
フランス語の響き、良いですよね(^^)
ユッカリーナ様とは「ジュリー・レスコー」仲間
でした(≧∇≦)
久々に観たいですね〜〜
ワタクシも「クワ?」とか「サリュ」とか、
耳について覚えたものは、使ったりします^ ^
もっとフランス語、分かるようになりたいです*\(^o^)/*
プロフィール

まーさん

Author:まーさん
息子と夫と私、考え方も行動もてんでバラバラな3人で暮らしています(笑)でも仲良しです。
音楽、映画、読書が好き。芸術鑑賞、外国語、旅行も好きです。ゆ~る・じゃぱんでは、日本大好きまーさんが暮らしのに漂う日本の香り・日本文化をゆる~く綴っていきます。

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