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まーさん超訳『竹取物語』~かぐや姫帝の召しに応ぜず昇天す⑤~

ここ何日かの風雨で、すっかり桜も終わりに近づきましたね。

昨日はまーさん家族、夫の実家近くの桜並木を見に行きました。
毎年この時期「桜まつり」が開かれており、
地元の人々で大変な賑わいです。

桜と若葉、近くの公園の池など、自然を満喫した一日でした。
もちろん、お祭りの屋台巡りもとても楽しかったです。

その折の写真をアップしようとしたのですが――
どうしたわけでしょう、上手くいきません(@_@)
今日はPCの機嫌が悪いのでしょうか??

ということで、まだ若葉のない寒々しいケヤキの写真を、
代わりに付けておきました~~(息子の空手道場のケヤキです)
今日の『竹取物語』、帝の心情はこのような感じかもしれません・・・

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まーさん超訳『竹取物語』
~かぐや姫帝の召しに応ぜず昇天す⑤~




《あらすじ》
帝は、このようにかぐや姫を見せてくれた造麿(みやつこまろ)の骨折りを嬉しく思い、感謝の意を表す。そうして造麿の方も、帝に仕える百官の人々を盛大にもてなす。



帝は、かぐや姫を残してお帰りになることを、

不満にも残念にもお思いになるが、

魂をそこに残すような気持ちのまま、とうとうお帰りになった。

御輿にお乗りになってから後、かぐや姫に、


帰るさのみゆき物憂くおもほえてそむきてとまるかぐや姫ゆゑ

≪帰り道の行幸が物憂く思われて、離れ去りつつもつい後ろを

向いて留まってしまうわたくし、それはわたくしに逆らって

ここに留まるかぐや姫、あなたのせいですよ≫


かぐや姫のご返事、

むぐらはふ下にも年は経ぬる身のなにかは玉のうてなをも見む

≪草の生い茂る貧しい家で年を経て来ましたわたくしが、

どうして玉のように美しい高殿を見て暮らせるでしょうか≫


これを帝がご覧になり、(歌の素晴らしさに)

ますますお帰りになる場所も無いような思いにかられる。

御心は、全く帰るお気持ちにもなれなかったのであるが、

そうはいっても、ここで夜をお明かしになることもお出来にならないので、

後ろ髪を引かれる思いで仕方なくお帰りになった。


内裏にお戻りになった帝は、改めて側近くにお仕えしている

女性達をご覧になるが、どれもみな、かぐや姫のかたわらに

寄ることすら出来そうにない人達ばかりであった。

これまで、他の人よりは美しく素晴らしいとお思いになっていた人すらも、

かのかぐや姫に引き比べてみれば、優れた人とも思われない。

とにかく、かぐや姫だけが御心にかかり、

帝はただ一人でお暮らしになっている。特に理由もないのだが、

宮中の妃達のところにも、お渡りにならない。

かぐや姫の御もとにばかり、御文を書いてお送りになる。


かぐや姫のお返事はというと、帝のお召しに応じなかったとはいうものの、

やはり愛情の仄かに感じられる風情でやり取りをなさり、

帝も趣深く、季節の木や草に結んだりして、歌を詠んでおつかわしになる。





帝の心が、かぐや姫を動かす・・・
次回に続きます。



参考文献
*『日本古典文学全集8 竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語』(小学館)
*『岩波古語辞典』(大野晋 佐竹昭広 前田金五郎 編)



かぐや姫、だんだん人間のようになっていき・・・
↓(;_;↓
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Author:まーさん
息子と夫と私、考え方も行動もてんでバラバラな3人で暮らしています(笑)でも仲良しです。
音楽、映画、読書が好き。芸術鑑賞、外国語、旅行も好きです。ゆ~る・じゃぱんでは、日本大好きまーさんが暮らしのに漂う日本の香り・日本文化をゆる~く綴っていきます。

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