スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

西脇順三郎「旅人」に思う

今朝は息子のデスクに座り、
ひとり窓から舞い込む五月の風に吹かれていると、
不意に、とある詩を思い出しました。
西脇順三郎「旅人」(『ambarvalia』)です。



  旅人

汝カンシャクもちの旅人よ
汝の糞は流れて、ヒベルニヤの海
北海、アトランチス、地中海を汚した
汝は汝の村へ帰れ
郷里の崖を祝福せよ
その裸の土は汝の夜明だ
あけびの実は汝の霊魂の如く
夏中ぶら下がつてゐる


(『西脇順三郎詩集』那珂太郎編 岩波文庫より)



西脇順三郎詩集 (岩波文庫)西脇順三郎詩集 (岩波文庫)
(1991/11/18)
西脇 順三郎

商品詳細を見る





高校生の頃、この詩に衝撃を受けたまーさんは、
それ以来西脇順三郎の詩を、
折に触れて読むようになりました。



人間の感覚とは不思議なものです。

五月のそよ風。
ふと鼻先に漂う夕餉の匂い。
街で何気なく聴いた音楽。
散歩途中に見つけた草花。

こんなものが我々の脳裏に
忘れかけていた遠い昔の出来事を
まざまざと思い出させるのです。
まるで白昼夢のように、
その折の空気感を伴って――



今日の「旅人」はまさにそんな感じでした。



何者にもなれず、しかし何者かにならねばと
深い焦燥感にさいなまれていた高校時代。
西脇順三郎の詩は、
現実逃避、破壊衝動、冒険への憧れに揺れる
まーさんの脆く崩れそうな心の琴線に、
ダイレクトに響いた文学だったのでした。

国語と歴史以外は興味を持てなかった授業中、
ふと窓から吹き込んだ涼しい風――
そんな高校時代のあるひと時を思い出させる、
今朝のそよ風でした。



突如として思い出した西脇順三郎。
旧知の人に会ったような嬉しさを覚え、
思わずネットで検索をしてみると、
何とまーさんの敬愛する
松岡正剛氏「松岡正剛の千夜千冊~意表篇 0784夜~」
がヒットしました。
ここに出て来る
『雑談の夜明け』(西脇順三郎 講談社学術文庫)
という本。
松岡氏の解説が格別に面白かったので、
さっそく図書館にて先程借りてきました(笑)

ご興味のある方は是非お読みいただければと思います。
また「松岡正剛の千夜千冊」(←クリックして下さい)
は最高に面白いので、
本好きの方、
是非ご一読いただければと思う次第であります。




風の匂いにふと昔を思い出すことありませんか・・・
↓(^^)v↓
にほんブログ村 歴史ブログ 日本の伝統・文化へ
にほんブログ村

応援ポチありがとうございます!
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

まーさん様
こんにちは。
リンクの件、有難うございました。

まーさん様は学生の頃から
とても繊細な感性をお持ちだったのですね。
私は根っからの理系なので
その感受性にとても憧れます。

まーさん様おすすめの本
ぜひ読んでみようと思います。

Re: No title

美優様

おはようございます^ ^

ワタクシの高校時代は、つまり大人としての自分を再構築することに失敗し、自堕落に時を消費していたというのが、ホントのところです…
お恥ずかしい限りです(大汗)

ワタクシは美優さんのような理系の方にすごく憧れます!迷いなく自分の好きな道を進む姿に、とてもクリアな意志を感じて羨ましく思います。

ご紹介した本にご興味を持っていただき、ありがとうございます!とても嬉しいです^ ^
理系の方には松岡正剛氏の「千夜千冊」をぜひお勧めします!量子力学の本やひも理論の本についての解説がすごく面白かったです。すぐにその本読みたくなりますよ〜*\(^o^)/*
プロフィール

まーさん

Author:まーさん
息子と夫と私、考え方も行動もてんでバラバラな3人で暮らしています(笑)でも仲良しです。
音楽、映画、読書が好き。芸術鑑賞、外国語、旅行も好きです。ゆ~る・じゃぱんでは、日本大好きまーさんが暮らしのに漂う日本の香り・日本文化をゆる~く綴っていきます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。