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まーさん超訳『竹取物語』~かぐや姫帝の召しに応ぜず昇天す⑪~

風にあおられた霧雨が降り続いています。



昨日の午前中、小学校での読み聞かせボランティアに向かう途中、
良い香りにに誘われてふとそちらを見ると、

IMG_0618_convert_20140612082410.jpg

クチナシの花が咲いていました。




                ◇




まーさん超訳『竹取物語』
~かぐや姫帝の召しに応ぜず昇天す⑪~




《あらすじ》
かぐや姫は、
「文を書き置きして、おいとまいたしましょう。わたくしのことが恋しく思われた時に、取り出してご覧ください。」
と言って、泣きながら書く言葉は、
「わたくしが、この国に生まれたのであれば、お二人を嘆かせ申し上げることもなく、末永くお仕えすることが出来たでしょう。この地で過ごす時がいま終わりを迎え、お二人とお別れせねばならないこと、かすがえすも不本意です。しかしどうしようもありません・・・せめて、わたくしが脱いで置いていく着物を形見としてご覧になり、心をお慰めください。月が出た夜は、月に目を向けてわたくしを思い出してください。お二人をお見捨て申し上げるようにして、ここを去って行くこと――空から落ちてしまいそうな辛い心持ちがいたします。」
かぐや姫はこのように書き置いた。

天人の一人に、持たせてある箱がある。そこには天の羽衣が入っている。また別の箱には、不死の薬が入っている。

一人の天人が言う。
「壺にある御薬をお飲みください。汚い地上の物をお召し上がりになっていたので、さぞご気分がお悪いことでしょう。」
こう言って、薬を持ってそばに寄ると、かぐや姫はそれをほんのちょっとおなめになり、そこから少しばかりの薬を形見として、脱ぎ置く着物に包もうとした。しかし、天人はこれを包ませない。そして、天の羽衣を取り出して姫に着せようとする。

その時にかぐや姫は、
「天の羽衣を着た人は、地上の人間とは心が異なってしまうと言います。その前にひとこと、言っておかねばならないことがあります。」
こう言って文を書き始める。

天人は、
「遅い。」
と言い、気がせいてならない様子である。

かぐや姫は、
「わからぬことをおっしゃるな。」
と言って、たいそう静かに、帝にお手紙をお書き申し上げる。まったく慌てぬご様子である。



「このようにたくさんの御家来をお遣わしくださり、

わたくしをお留めあそばしましたが、

それを許さぬ迎えが参り、わたくしをとらえて連れ去ってゆきますこと、

ほんとうに残念で悲しいことでございます。

お側にお仕え申し上げることなく、今まで来てしまいましたのも、

このように複雑で面倒な身ゆえの事だったのでございます。

わたくしの振る舞いは、全く理解が出来ないとお思いになられたことでしょう。

わたくしが強情に宮仕えの意をお受けしなかったことを、

『無礼な奴だ』と心に思い留めなさっているであろうことが、

ほんとうに心残りでございます。」

と言って、



今はとて天の羽衣着るをりぞ君をあはれと思ひいでける

≪今はこれまでといって天の羽衣を着る時になり、

あなた様のことをしみじみと思い出しているわたくしでございます――≫


こう詠んで、壺の中の不死の薬をそえて、

頭中将(とうのちゅうじょう。帝の側近)を呼び寄せ、帝に献上させる。

まず天人がかぐや姫の手からこれを受け取り、中将に手渡す。

中将が壺を取ったところで、天人はかぐや姫に、

さっと天の羽衣を打ち着せ申し上げる。

すると姫の心から、翁を「気の毒だ、不憫だ」と思う気持ちは、

あとかたもなく消え去ってしまった。この天の羽衣を着た人は、

物思いがいっさいなくなってしまうのである。

そしてそのまま、かぐや姫は飛ぶ車に乗り、百人ほどの天人を連れて、

月へと昇っていったのであった。




次回、最終回です。


参考文献
*『日本古典文学全集8 竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語』(小学館)
*『岩波古語辞典』(大野晋 佐竹昭広 前田金五郎 編)



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いよいよクライマックスですね〜。
それにしても筆者、絶対宇宙人に会ったことありますよね。多分UFOにものったんじゃないかと。

くちなしの季節なんですね。あの香りが懐かしいです。

Re: タイトルなし

凛様

こんにちは!
その後、ちびちゃんとの生活はいかがですか?
2人目は断然楽だって、誰しもが言いますね。
私には分かりませんが、みんなを見ていると何となく想像できます^^

『竹取』とうとう終わりになります(寂)
凛様のおっしゃるように、作者は絶対宇宙人に会ったことある、と
ワタクシも思ってしまいます(笑)
物語クライマックスの余韻を皆様にお伝えするのが、
とても楽しみです^^
プロフィール

まーさん

Author:まーさん
息子と夫と私、考え方も行動もてんでバラバラな3人で暮らしています(笑)でも仲良しです。
音楽、映画、読書が好き。芸術鑑賞、外国語、旅行も好きです。ゆ~る・じゃぱんでは、日本大好きまーさんが暮らしのに漂う日本の香り・日本文化をゆる~く綴っていきます。

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