百合と蛙――雨の日に思うこと――
昨日は、七十二候でいうところの
「半夏生(はんげしょうず)」でした。
”カラズビシャク(半夏)が生え始める頃”
なのだそうです。
(二十四節気・七十二候カレンダーより)
「半夏生」の文字を見ると、
まーさんは夏の訪れを感じます――
◇
ところで。
毎日雨の日が続いておりますが、皆さま
「雨」と聞いて連想するものはいったい何でしょう?
曇天、紫陽花、傘、かたつむり・・・
いろいろあるかとは思います。が、
まーさんの脳裏に真っ先に浮かぶのは、
ちょっと変わっております。
「百合の香り」です。
これは、
夏目漱石の『それから』を読んで以来のこと。
この辺りのことについて書いた過去記事を、久々に思い出しましたので
懐かしさと共にちょっと抜粋してみたいと思います。

**********************************
雨の日の百合が好きです。
細く冷たい香りが、スウッと部屋を漂います。
日本を代表する作家・夏目漱石の『それから』。
“雨の日の百合”で思い出す本です。
代助と三千代の悲劇的な恋愛。二人を繋ぐ象徴としての百合の花――
ぼんやりと惹かれあいながらも結ばれなかった二人。
人妻となった三千代は数年後、百合の花を持って代助の元を訪れます。
(百合はかつて、代助が彼女とその兄の家に持参した思い出の花です。)
雨模様の中、立ちのぼる百合の強い香。それに耐え切れなくなる代助。
彼はこの花を、鈴蘭の入った大鉢に無造作に生けます。
三千代の中に残る代助への思い。代助が改めて認識した三千代への思い。
二人の心の微妙なズレは、百合に対する二人の認識の違いに現れています。
終盤、ついに代助が「僕の存在には貴方が必要だ」と三千代に話す場面。
彼は、雨の中買い求めた百合を部屋中に生け、三千代を呼び寄せます。
「兄さんと貴方と清水町にいた時分の事を思い出そうと思って、
なるべく沢山買ってきました。」
三千代に全てを打ち明けた晩、代助は百合を自分の立つ夜の庭に撒き散らします。
百合が好きなまーさんは、いつもリビングにこの花を活けています。
特に今は、雨の匂いと共に百合の香りが際立ちます。
そして、漱石の『それから』を必ず思い出します。
*********************************
今日も我が家のリビングには百合の花が活けられています。
――上の写真がそうです――
近くを通るたびに、
また窓からの風が部屋を通り抜けるたびに
甘く鋭い香りが鼻をかすめます。
雨と百合――
やはりワタクシにとっては、切り離すことのできない
不思議に心惹かれる取り合わせなのです。
◇
そして。
雨という言葉からまーさんが連想するもの、もう一つ。
「蛙」です^^
子供のころ、梅雨時の田んぼからは
蛙の鳴き声が盛大に聞こえてきました。
降り始めた雨に、一斉に鳴き始める蛙たち。
そして道路を横切る可愛らしい雨蛙の姿に
心躍らせた記憶が今もよみがえります。
まーさんは蛙がとても好き。
本物を触るのには若干の抵抗があるものの(汗)
あの何とも言えない愛嬌に惹かれて
蛙グッズ、ついたくさん買ってしまいます(笑)

他にもいっぱいあるのです(*'▽')

ちょっとピンぼけですが・・・
こちらは本物の蛙、
ウチの蛙くんです(まだシッポがついている頃の写真)
オタマジャクシから育てた子が、とうとう蛙に変身!!
昨日、川辺の草むらに放してきました。
元気に暮らすんだよ~~(T_T)/~~~
◇
午後小降りになっていた雨が
今また大粒の雨に変わってまいりました。
水の匂い、仄暗い静けさ・・・
梅雨の季節ならではの風情を
今しばらく味わいたいと思います。

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「半夏生(はんげしょうず)」でした。
”カラズビシャク(半夏)が生え始める頃”
なのだそうです。
(二十四節気・七十二候カレンダーより)
「半夏生」の文字を見ると、
まーさんは夏の訪れを感じます――
◇
ところで。
毎日雨の日が続いておりますが、皆さま
「雨」と聞いて連想するものはいったい何でしょう?
曇天、紫陽花、傘、かたつむり・・・
いろいろあるかとは思います。が、
まーさんの脳裏に真っ先に浮かぶのは、
ちょっと変わっております。
「百合の香り」です。
これは、
夏目漱石の『それから』を読んで以来のこと。
この辺りのことについて書いた過去記事を、久々に思い出しましたので
懐かしさと共にちょっと抜粋してみたいと思います。

**********************************
雨の日の百合が好きです。
細く冷たい香りが、スウッと部屋を漂います。
日本を代表する作家・夏目漱石の『それから』。
“雨の日の百合”で思い出す本です。
代助と三千代の悲劇的な恋愛。二人を繋ぐ象徴としての百合の花――
ぼんやりと惹かれあいながらも結ばれなかった二人。
人妻となった三千代は数年後、百合の花を持って代助の元を訪れます。
(百合はかつて、代助が彼女とその兄の家に持参した思い出の花です。)
雨模様の中、立ちのぼる百合の強い香。それに耐え切れなくなる代助。
彼はこの花を、鈴蘭の入った大鉢に無造作に生けます。
三千代の中に残る代助への思い。代助が改めて認識した三千代への思い。
二人の心の微妙なズレは、百合に対する二人の認識の違いに現れています。
終盤、ついに代助が「僕の存在には貴方が必要だ」と三千代に話す場面。
彼は、雨の中買い求めた百合を部屋中に生け、三千代を呼び寄せます。
「兄さんと貴方と清水町にいた時分の事を思い出そうと思って、
なるべく沢山買ってきました。」
三千代に全てを打ち明けた晩、代助は百合を自分の立つ夜の庭に撒き散らします。
百合が好きなまーさんは、いつもリビングにこの花を活けています。
特に今は、雨の匂いと共に百合の香りが際立ちます。
そして、漱石の『それから』を必ず思い出します。
*********************************
今日も我が家のリビングには百合の花が活けられています。
――上の写真がそうです――
近くを通るたびに、
また窓からの風が部屋を通り抜けるたびに
甘く鋭い香りが鼻をかすめます。
雨と百合――
やはりワタクシにとっては、切り離すことのできない
不思議に心惹かれる取り合わせなのです。
◇
そして。
雨という言葉からまーさんが連想するもの、もう一つ。
「蛙」です^^
子供のころ、梅雨時の田んぼからは
蛙の鳴き声が盛大に聞こえてきました。
降り始めた雨に、一斉に鳴き始める蛙たち。
そして道路を横切る可愛らしい雨蛙の姿に
心躍らせた記憶が今もよみがえります。
まーさんは蛙がとても好き。
本物を触るのには若干の抵抗があるものの(汗)
あの何とも言えない愛嬌に惹かれて
蛙グッズ、ついたくさん買ってしまいます(笑)

他にもいっぱいあるのです(*'▽')

ちょっとピンぼけですが・・・
こちらは本物の蛙、
ウチの蛙くんです(まだシッポがついている頃の写真)
オタマジャクシから育てた子が、とうとう蛙に変身!!
昨日、川辺の草むらに放してきました。
元気に暮らすんだよ~~(T_T)/~~~
◇
午後小降りになっていた雨が
今また大粒の雨に変わってまいりました。
水の匂い、仄暗い静けさ・・・
梅雨の季節ならではの風情を
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