涼風至る―会席料理の思い出―
『日本の七十二候を楽しむ―旧暦のある暮らし―』
(文 白井明大 絵 有賀一広 東邦出版)
という本があります。
皆さまご存知の通り、日本では明治五年の改暦まで、旧暦(太陽暦と太陰暦を組み合わせた太陰太陽暦)が使われていました。
旧暦では、季節の分類がたいへん細かくなされています。
春夏秋冬はもちろんのこと、中国から伝わった二十四節気(夏至、立秋等)、更にはそれを三等分ずつにした、七十二候というものもありました。
七十二候。
面白いのは、候の名前が、季節の風物をそのまま文章にしているということです。
例えば。
今日8月9日を含む、8月7日から11日ごろは、「涼風至る」という名前がついています(涼しい風が始めた立つところに秋の訪れを見た、の意)。
ちなみにこの後は、「寒蝉(ひぐらし)鳴く」「蒙霧升降(のうむしょうこう)す」と続きます。これで立秋の候は終わりです。
いかがでしょう。
昔の日本人は七十二候の中に、旬の食や季節の行事、うつろう自然を読み込み、四季の変化を細やかに感じつつ暮らしてたのです。
新暦に生きる私たちは、この七十二候を目にすることがほとんどありません。――何だかとても、もったいない気がいたします。
現代の暦の多くに、この七十二候が書かれてあったなら、私たちは今以上に、日本の季節の移り変わりを、面白く大切にかみしめることが出来るのではないか、とふと思いました。
カレンダー作りに携わる方々、いかがでしょうか??
七十二候カレンダー、流行らせること出来ないでしょうか??
(って、このブログ読んでないか・・(苦笑))
それともまーさんが知らないだけで、巷では既に流行っているとか・・?(いや、去年ロフトで見たら、流行っていたのは「家族分予定書き込み欄付きカレンダー」でした。子供も大人も、仕事に習い事に大忙しで、みんなの予定が一覧になってると、便利なんでしょうね(*´з`))
ところで、先の本を眺めていると、「涼風至る」のところに“旬の草花”として「つゆくさ」が載っていました。
道ばたに咲く小さな青い花。花びらは柔らかく、触るとすぐにくしゃっとしてしまいます。
そういえば、この辺りでは見かけないなあ、子供の頃はよく摘んで遊んだなあ、亡くなった母が好きな花だったなあ・・・
と、思考はとりとめなく広がり・・・
思いは、亡母のことへと移りました。そして、
「久々に見てみよう」
と取り出したのが、母がまだ健在だったころ頼んで書いてもらった、
「その日の食事リスト」です(多分結婚したばかりの頃だったと思います)。
このノート、ただひたすら、母の作った日々の献立をメモしてもらったものなのですが(笑)これが意外と役に立つのです。
それまで一人暮らしだったまーさんが、結婚して2人分のちゃんとした?食事を作らなくてはならなくなり(苦笑)「今日の夕食何にしよう」と考えあぐねた時の、大いなるヒントになるわけです(^^ゞ
献立のみで、作り方は書いていないので、まーさんは実家で食べた味を思い出しながら、あーだこーだと作るわけです。
ちなみに今日8月9日の献立は、
*いか刺身
*コロッケ(母のはジャガイモ多めで美味しかった)
*コールスローサラダ
*冷やしトマト
*きゅうり一夜漬け
とあります。父が晩酌を欠かさなかったので、いつもそれに合わせたメニューでした。
そして明日8月10日は、
*会席料理 外食
とあります。
――ああ、この日は。まーさんのかつての職場近くの隠れた名店に、夫と父母と4人で食事に行ったんだっけ。
懐かしいなあ。あの店、遠いから中々行かれないけど、また行きたいなあ。みんな喜んでいたなあ・・・
材料に、とことんこだわって、鄙には珍しい本格的なお店なんだよなあ。
会席料理(懐石料理)のこと、このお店のことなどは、いずれまた思い出して書いてみたいです。
つくづく人間の思考とは、あちこちにたゆたって定まらないものですね。
この一瞬にもまーさんの頭は、現在・過去・未来の間を行ったり来たりして、せわしなく動いています。
「刹那を生きる・いまを生きる」って、
なかなかどうして、難しいものですね~~(*_*)

間引きした朝顔――水に挿しておいたら花が咲きました(驚)
参考文献:『日本の七十二候を楽しむ―旧暦のある暮らし―』
(文 白井明大 絵 有賀一広 東邦出版)

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(文 白井明大 絵 有賀一広 東邦出版)
という本があります。
![]() | 日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし― (2012/02/10) 白井 明大 商品詳細を見る |
皆さまご存知の通り、日本では明治五年の改暦まで、旧暦(太陽暦と太陰暦を組み合わせた太陰太陽暦)が使われていました。
旧暦では、季節の分類がたいへん細かくなされています。
春夏秋冬はもちろんのこと、中国から伝わった二十四節気(夏至、立秋等)、更にはそれを三等分ずつにした、七十二候というものもありました。
七十二候。
面白いのは、候の名前が、季節の風物をそのまま文章にしているということです。
例えば。
今日8月9日を含む、8月7日から11日ごろは、「涼風至る」という名前がついています(涼しい風が始めた立つところに秋の訪れを見た、の意)。
ちなみにこの後は、「寒蝉(ひぐらし)鳴く」「蒙霧升降(のうむしょうこう)す」と続きます。これで立秋の候は終わりです。
いかがでしょう。
昔の日本人は七十二候の中に、旬の食や季節の行事、うつろう自然を読み込み、四季の変化を細やかに感じつつ暮らしてたのです。
新暦に生きる私たちは、この七十二候を目にすることがほとんどありません。――何だかとても、もったいない気がいたします。
現代の暦の多くに、この七十二候が書かれてあったなら、私たちは今以上に、日本の季節の移り変わりを、面白く大切にかみしめることが出来るのではないか、とふと思いました。
カレンダー作りに携わる方々、いかがでしょうか??
七十二候カレンダー、流行らせること出来ないでしょうか??
(って、このブログ読んでないか・・(苦笑))
それともまーさんが知らないだけで、巷では既に流行っているとか・・?(いや、去年ロフトで見たら、流行っていたのは「家族分予定書き込み欄付きカレンダー」でした。子供も大人も、仕事に習い事に大忙しで、みんなの予定が一覧になってると、便利なんでしょうね(*´з`))
ところで、先の本を眺めていると、「涼風至る」のところに“旬の草花”として「つゆくさ」が載っていました。
道ばたに咲く小さな青い花。花びらは柔らかく、触るとすぐにくしゃっとしてしまいます。
そういえば、この辺りでは見かけないなあ、子供の頃はよく摘んで遊んだなあ、亡くなった母が好きな花だったなあ・・・
と、思考はとりとめなく広がり・・・
思いは、亡母のことへと移りました。そして、
「久々に見てみよう」
と取り出したのが、母がまだ健在だったころ頼んで書いてもらった、
「その日の食事リスト」です(多分結婚したばかりの頃だったと思います)。
このノート、ただひたすら、母の作った日々の献立をメモしてもらったものなのですが(笑)これが意外と役に立つのです。
それまで一人暮らしだったまーさんが、結婚して2人分のちゃんとした?食事を作らなくてはならなくなり(苦笑)「今日の夕食何にしよう」と考えあぐねた時の、大いなるヒントになるわけです(^^ゞ
献立のみで、作り方は書いていないので、まーさんは実家で食べた味を思い出しながら、あーだこーだと作るわけです。
ちなみに今日8月9日の献立は、
*いか刺身
*コロッケ(母のはジャガイモ多めで美味しかった)
*コールスローサラダ
*冷やしトマト
*きゅうり一夜漬け
とあります。父が晩酌を欠かさなかったので、いつもそれに合わせたメニューでした。
そして明日8月10日は、
*会席料理 外食
とあります。
――ああ、この日は。まーさんのかつての職場近くの隠れた名店に、夫と父母と4人で食事に行ったんだっけ。
懐かしいなあ。あの店、遠いから中々行かれないけど、また行きたいなあ。みんな喜んでいたなあ・・・
材料に、とことんこだわって、鄙には珍しい本格的なお店なんだよなあ。
会席料理(懐石料理)のこと、このお店のことなどは、いずれまた思い出して書いてみたいです。
つくづく人間の思考とは、あちこちにたゆたって定まらないものですね。
この一瞬にもまーさんの頭は、現在・過去・未来の間を行ったり来たりして、せわしなく動いています。
「刹那を生きる・いまを生きる」って、
なかなかどうして、難しいものですね~~(*_*)

間引きした朝顔――水に挿しておいたら花が咲きました(驚)
参考文献:『日本の七十二候を楽しむ―旧暦のある暮らし―』
(文 白井明大 絵 有賀一広 東邦出版)

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